何らかの理由で、複数の方々にメールを送信する機会があります。
スパム判定されてしまうのような一斉送信の営業メールというのは基本的に送信することはないですから
それぞれの相手にむけてというか、そのひとり人のことを思い起こして
ご縁をいただいた感謝であるとか
業務連絡とか
仕事の依頼などをしたためます。
もちろんそのような場合は
CCやBCCというような便利という皮をかぶった手抜き作業は無しです。
ここで仮説というか
過去からの経験も含めて
送られたメールに対するリアクションについて仮説検証をおこなっていたりもします。
効果測定などというコトバがありますが
自然にというか、異なる場面でレッスンを積んできていることもあったりするので
こんな些細なことで自己完結型(または自律型)の行動が磨かれたりもします。
ここでのリアクションの仮説は
誰から
どのタイミングで
返信があるのか(または無いのか)というような
単純なことです。
いただいた名刺を見ながら、そして出会いのときを思い出しながら
たとえば
○○営業部部長さん
この人きっと返信が一番早いな。
○○代表取締役さん
この方は、返信が無いか、あったとしても社交辞令程度の内容かな。
○○代表取締役社長さん
きっとノーリアクションでしょう。
これには
お会いした時の感触というか
お話をしたときのリアクション
その方にとって、自分は興味を持っていただく対象であったか
というような最初のスクリーニング(ふるいかけ)をしていたりするので
的中率は比較的高かったりするのですが
長いことこんな風に半分遊び感覚で効果測定もどきみたいなことをしてくると
おもしろいもので
見えてくることがあったりします。
それは
あるレベルのポジションに就いてしまったことで
受け身になってしまっている人があまりにも多い
ということです。
これは、自分自身でも気をつけていることなのですが
組織のトップになった途端に
勘違いがはじまってしまうという
誘惑と落とし穴です。
ぼくは、自分に携わるスタッフにも
営業部隊のテコ入れのコンサルティングやセミナーでも
必ず伝えていることがあります。
「あなたたちの都合とお客様の優先順位は同じものさしで測れない」
同じように
電話の受け答えを聞いていて
ハラハラすることがあります。
「申し訳ありません、バタバタと忙しくてご連絡が遅くなってしまって・・・。」
苦し紛れの言い訳をいっしょうけんめいしてくれているのはわかります。
対応は個人ですが
やっぱり一人一人が会社の看板を掲げてアクションを起こしていることにはかわりがなくて
良くない対応については
謝罪ではなく
それが、わけのわからない状況説明(のような言い訳)であったとしても
抵抗してくれているのは
ありがたいことかもしれません。
などという手前勝手な言い分など通用するわけがないのです。
チカラを使わなければならないところは
そこではなくて
電話やメールが来たら
すぐに出られなかったり
メールの確認ができない状況だったり
内容が無理難題だったとしても
自分で抱え込まずに
アウトプットが準備万端に整わないとしても
連絡をいただいたということに対して
受け取りました。と
相手のいわば「承認欲求を満たすこと」を優先しなければなりません。
コンサルティングという仕事柄
こういう方々とお付き合いするケースが少なくないのですが
返事がないのは元気な証拠、みたいな半世紀くらい前の感覚でいる人が多いことに
いまでも頻繁に驚いています。
電話をしても(携帯電話の場合、よほどのことがない限り着信履歴が残ります)反応無し
メールに至っては(ぼくは、開封通知設定をすることを好まないこともありますが)
メールが届きましたかと
電話連絡をする始末。
そしてお決まりのセリフ
「あ、来てます来てます。」
もっと凄いのが
「すみません、メール来てるのは気づいていたのですがまだ見てません。」
会社の代表者と担当者レベルの間柄でも
平気でこのようなリアクションををしてしまう。
もちろんこの逆もあって
社長だから忙しいので
いちいち返答してられないみたいなケース。
これもいただけない。
これだけはハッキリと断言できます。
仕事ができる人は
リアクションが早くて
かつ丁寧であるということです。
あれあれ
あなたのメールボックス
未開封だらけになってませんか。
自分の都合を優先して
礼を失するような状況になっていませんか。
大好きな人からのメールだったら
どんなふうに対応するのでしょうか。
なぜ
それと同じように
できないのでしょうか。
仕事だから?
そういうヤツに限って
誰かのツイッターの更新を知らせる着信音が
頻繁に鳴っているから
おかしなものです。
This is HASHIMOTO☆QUALITY