ずいぶん前のことになりますが
「カレログ」というケイタイのアプリケーションが話題というか問題になりました。
付き合っている相手のことをケイタイを通じて管理(その延長線上にはコントロールまで)してしまいましょうという、半分冗談のウケ狙いのようなアプリケーションでした。
すぐにこれは冗談のレベルではないと気付いた人たちが告発をして
たしか、国会でも取り上げられることとなって
一応、それ自体は世の中から消えたことになっています。
この一連の事件の本当のコワさ、問題の重要さが
意外と伝えられていないし
当然理解もされていないことが恐ろしいことだと思っています。
情報のリテラシーについてこのブログでも何度か書いてきましたが
何気なく
簡単に
無料で
いまもダウンロードされているアプリケーションについて
どれくらい理解をして
特に子どもたちが
ダウンロードボタンをカチカチッとクリックしてしまっているのでしょうか。
「カレログ」のアプリサイズは、たったの127KBです。
これがコワさの正体です。
これと同じファンクションをゲームアプリなどに仕込まれたら
「電話番号」「行動履歴」「通話履歴」「起動履歴」「アプリ一覧」「バッテリーレベル」などが
すべて筒抜け
になるということです。
最近、口コミサイトに対する、なりすまし投稿などの行動をステルスマーケティングなどという言葉で表現していますが
本当のステルス機能はこうやって巧妙に
すでに自分の、家族のケイタイデンワの中で
いまも活動しているのです。
アプリダウンロード時の使用する機能の許可リストをどの程度チェックしていますか。
それくらい感覚が甘いのですから
ましてや子どものアクションについて管理などできるはずがありません。
無料だからとか
無料が当たり前
みたいな感覚が
もちろんそれすら「Free」というマーケティングの手法の中で踊らされている事に気が付かないで
油断をしてはいけないのということです。
同じように
「スマホで撮った室内の写真をブログにアップしたら位置情報を第三者に知られた」
ブログに掲載した写真のデータに緯度経度が載っていたため
ネット上の地図から所在地が分かってしまうみたいな。
使い方を誤らなければとても便利な機能(スマホの衛星利用測位システム(GPS)機能。位置情報の設定を切れば非表示にできる。)も
知らないと意図せず情報をさらしてしまうことになるわけです。
子どもたちを守るのは
大人の役目だと思っています。
もちろんすべてを手取り足取り
転ばぬ先の杖ばかりでは
挑戦も経験も失敗も痛みを感じることも
反省することも
成長することもできなくなることは言うまでもありません。
いろいろな要因があって
環境の変化のスピードが速くて
大人が
自分のものさしの目盛のアジャストができなくなっています。
「おとうさん、(おかあさん)このアプリ無料だからダウンロードしてもイイよね。」
さて
どうしましょうか。
危機管理の本質。
This is HASHIMOTO☆QUALITY