WOWWOWで放送されている
project RUNWAY(プロジェクト ランウェイ セカンドシーズン)がhttp://www.wowow.co.jp/extra/runway_02/
なかなかおもしろい。
古い番組の引用で伝わらない人には難しいかもしれないけど
料理の鉄人とスター誕生とSASUKEとASAYAN(「モーニング娘。」のオーディションをやっていたころの)とイカすバンド天国(通称イカ天)の要素を凝縮したような感じで
なおかつ過度な演出もなく、リアリティを追求している。(たぶんいわゆる「仕込み」や演出は無いと思う。)
番組企画は
未来の一流ファッション・デザイナーを発掘しよう!
2004年から全米ブラボー局で放送され、エミー賞にノミネートされるなど全米に大反響を呼んだ、ファッショナブルなリアリティ・ショー「プロジェクト・ランウェイ/NYデザイナーズバトル」。
(WOWOWは2006年放送した第1シーズンに続き、2005~2006年に全米放送された第2シーズンを日本初放送。)
番組のルールは、いたって単純明快。
無名のデザイナー候補が毎回異なるテーマに挑み、厳しい審査を受けて次々と脱落していく結果、最後に生き残った優勝者に10万ドルの賞金他、豪華な賞品が与えられるというもの。
毎回一人ずつ脱落者が出る。
出場者もバラエティーに富んでいて、かつエキセントリックだったりするのだけれど
採点者が相当の辛口なのが、そのおもしろさに拍車をかけている。すごくおもしろい。
有名デザイナーやファッション系の雑誌編集長、現役人気モデルなどが
言葉は悪いが
とにかく
「ブッた斬る」
製品のクオリティーから
制作者の内面に至るまで。
16人の個性的な出場者が
毎回テーマを与えられ、限られた時間の中で
洋服を作り上げる。
ときにはチームを組まされたり
ファッションデザイナーになるための
センスやら資質やらを徹底的にふるいにかけられる。
単なるオーディションではない。
もちろん勝ち残った人には
アメリカンドリームの入り口が用意されていて
自分のブランドを立ち上げるための資金と高級車、タイアップなどなど。
そして、もう一つひねりが効いている
毎回できあがった洋服を着るモデルさんたちもサバイバルをしている。
優勝決定時に、その服を着ていたモデルさんが
メジャーデビューを約束されるという設定。
ここでの駆け引きは描かれていないのだけれど
なかなか効果的なスパイスになっている。
ぼくは、特にアメリカびいきということはないが
どうして勝者と敗者がこれほど清々しい感じがするのだろう。
涙、涙の感動クライマックスみたいな
そんな場面は無い。
泣いたら自分でやってきたことの否定になってしまうというようなプライドも感じる。
悔しいのだけれど
あきらめではない、やり尽くした感がある。
後悔や反省もあるのだろうけど
敗者はポジティブだ。
人生は、毎日がサバイバルといってもいいかもしれない。
もちろん命のやりとりという意味ではないサバイバル。
サバイバルといっても
不安感や危機感、プレッシャーで切羽詰まってしまえということじゃない。
何度も同じことを言う。
昨日の自分から、さっきの自分から
サバイバルしているのだ。
だいじょうぶ。
動けなくなったら
一息ついて
力をためよう。
そして
前向きに
進もう。
そう
顔を上げて。