ACに陥る過程~その8 | 今日も元気におきらくごくらく~ACとうつからの脱出~

今日も元気におきらくごくらく~ACとうつからの脱出~

幼い頃の辛い記憶&心の闇・うつ病と闘っています。
我が子たちに心配されない母になれるかな?

私の実家は、実母の実家の土地に建っている。

実母としては心地いい住まいだったのかもしれない。

逆に、実父にとっては住み辛い家なのかも…

それでもモラハラ夫の実父は、いつも自分ペース。

外面はいいが、義父母(私の母方の祖父母)の前では素の姿をさらけだしていた。


私が小学生になって、ある程度家の事情なんかが分かり始めると、実母は私にだけ愚痴をもらすようになった。

ちなみに、実母には弟ばかりで姉妹がいない。

まるで友だちや姉妹にでも愚痴るかのように、父のこと、父の実家の不満をぶちまけ始めた。


内容は、途中までは完全に時代錯誤である‥‥

親が決めた見合い相手(実父)に初めて会ったその日に、結婚式の日取りが既に決められていたこと。

父の実家で、いつも「次男の嫁」として虐げられていること。

父の実家の小さな村では、いつまで経ってもよそ者扱いされていること。

その小さな村の面倒な親戚付き合いで、見ず知らずの人の入院や葬儀の手伝いをさせられていること。

実父が保証人をつとめた挙げ句、実兄に莫大な借金を背負わされたのに、実父が勝手に母の実家に肩代わりを申し出たこと。

そして同時に、実父が職を失ったこと。

そんな事の積み重ねで、35歳にして、一夜で実母の髪が全部白髪になってしまったこと。


たくさん話してくれた。

でもどれひとつとっても、私が抱えるには、母の支えになるには、あまりにも重すぎる内容だった。

多分その頃から、母に「自分のホンネ」を話すことが出来なくなったのだと思う。

これ以上母に負担をかけてはいけないと、無意識のうちに全てをセーブするようになった。

そして自分を勝手に追い込み始めた。

今になって思えば、これが負のスパイラルの入り口だったのかな‥‥



きこきこ