映画IT | 英語講師土岐田健太の「教養」から学ぶ英語の授業〜出版・映像授業編〜

英語講師土岐田健太の「教養」から学ぶ英語の授業〜出版・映像授業編〜

全国の社会人、大学生、受験生対象に「英語の教養・文化から学ぶ英語」の授業をしています。映像授業・出版中心生活へ。映像コンテンツ、本の執筆、講演
、講義などを通して「自力で学問をするための英語」、「将来どこでも通用する英語」を伝えていきます。



映画ITを観て来ました。一般的には日本のホラーが怖いと言われます。しかし、スティーブン・キング原作ITの映画化となると、話は違います。まさに、映画のセリフにもあったとおり、"scary and disgusting"です。

「個人的楽しみ方」
イギリス留学に行くまで映画館での高速ディクテーションも続けます。真剣にやるので、僕の場合DVDより学習効果が上がります。今回は原作を読んでいたので、難易度Cです。かなりディクテーションできました。15ページくらい英文書きなぐりました。暗闇なので、自分の字は書きづらいですが、記憶も頼りに気になった英文やフレーズを再現しました。一回しかチャンスはないので、興味がないものはスルーします。



①ストーリー

ITは殺人鬼のclownの通称です。このITにも所説ありますが、ネタバレになるのでここで書くのはやめておきます。この殺人ピエロはある日ビルの弟ジョージを紙の舟を返してあげるよと唆し、井戸へ(原作はcellar)へ引きずり込みます。

"I'm not supposed to take stuff from strangers."と言うものの、ITの巧みな言葉にGeorgeは誘導されるのです。

ジョージの兄ビルをはじめ、仲間たちで、少年・少女の誘拐失踪事件の解決に乗り出すも、ITの見せる幻影や恐怖心に自らの内面とも戦うストーリーです。かなりハラハラドキドキさせるストーリーに久しぶりに大満足でした。原作の恐怖も映画版でさらに上がりました。

②映画館ならではの楽しみ方

隣のカップルが英語で"What's the hell?", ”Gee, " "scary"を連呼していました。そう、アメリカ人カップルがポップコーンをこぼし、さらに恐怖の言葉を発するくらいの「ハラハラ映画」です。最後日本人はエンドロール真面目に見るみたいだけど、「〇〇だ」と少し文化的な見方を聞けました。

これは劇場ならではの臨場感溢れる形でした。

③英語表現

(I)罵り語や過激描写表現もあります。→これはこれで発音の強弱の勉強になります。感情を込めた英文のリズムがつかめます。表現はだいぶ汚い部分もありますが、映画はそこは仕方ないですね。

(II)gonnaやwannaなど、アメリカ英語特有のつながりはあります。あとは子ども同士の会話が多いですが、明瞭な発音ばかりです。→テンポ良い会話を聞く練習になります。

(III)節の表現が拾えます→一部表現を自分の使いたい表現に直したりもしてます。
That's where George is.→綺麗なwhere節が技あり

All I say is get him back. →サッと使いこなしてみたい技あり表現

I'll stay here just in case something bad happens.→本でも書いたことがあるjust in caseの節

(IV)take care of=manageがキラリと光る
We'll take care of it. の台詞

「なんとかなる」

という字幕は技ありです。

ネイティブはtake care ofをかなりきれいに使います。今回もうまい使い方にうなりました。

フルパワーディクテーションは疲れましたが、留学まで約一年続けます。