名刺交換をさせて頂くと、多くの方が
『速読ですか!』
『スゴイですね~』
『前から興味あったんですよ』
『本、苦手なんで出来たらいいなぁ~と思うんですけど』
上記の様な肯定的な感想を言ってくれます。
学生時代~若手サラリーマン時代の僕は、そこそこ本も読むし、速く読める方だと思っていました。
当時、人と較べるのが、そして人より優れていると思われたい気持ちが旺盛だった僕。
人と較べる時は速く読めて、
『俺、スゴイ!』
と思われたい自分がいました。
ところが、一人の時は
『本が速く読めると勿体ない』と思っていた自分がいました。
そんな僕が、今、速読の先生をやっているのですから不思議ですよね。
なぜ、本が速く読めると勿体ないと思っていたのかと言うと、それは、こんな理由です。
若い頃(今でも)はお金があまりありません。
ハードカバーの本を買うと1冊1500円位します。
それを1時間位で読んじゃうと、1500円で1時間分しか楽しめない訳です。
それは「勿体ないやん!もし、1冊読むのに2時間かかったら、同じ値段で倍の時間楽しめるやん!」
っていうのが、僕の感覚でした。
なので、薄い本で1000円以上するなんて、もっての外、ページ数が多ければ多いほどイイ!みたいな感じでした。
同じ様な事で言うと、小学生の頃、ドラクエが発売された時に、学校を休んで1日でクリアした同級生がいましたが、うらやましい!スゴイ!という気持ちより、1日で終わったら、5500円分(確かこれ位の値段だったような)勿体ないやん!って感じでした。
例えば、ドラクエをクリアするのにプレイ時間が30時間必要として、1日15時間やると2日で終わります。
でも1日1時間なら、30日楽しめるみたいな感覚です。
トータルのプレイ時間は一緒なんですが、この感覚分かってもらえるかと思います。
ただ、楽読を始めた頃から、この感覚が間違っていたという事に気付く事になります。
それは次回書きたいと思います。