今まで、キー局と言われる民放局では、
国籍法改正案〟についての報道を避けていたようですが、
昨日の『NEWS23』でやっと取り上げられました。
12月3日放送の『NEWS23』より引用
善場貴子キャスター
国会で改正が審議されている法律の1つが〝国籍法〟です。しかし、成立直前となって反対論が噴出して採決の日程が延び延びになっています。で、こちらご覧下さい。母親が外国人、父親が日本人で、結婚していないというケースです。子どもが胎児の時に、父親に認知されれば日本国籍が認められています。一方ですね、子どもが生まれた後の認知では、日本国籍は認められませんでした。それが法改正によって、生まれた後からの認知でも、国籍が認められるようになる見通しです。しかし、法律が改正されても取り残されてしまう日本人の子ども達が多いと言う現実があります。
ナレーション
(国会の映像が流れながら)先月18日、衆議院で採決が行われ、全会一致で可決された〝国籍法の改正案〟その後速やかに、参議院で採決されるはずだったが、日程は度々先送りに、これに反対する一部の国会議員が〝偽装認知〟の恐れがあるなどの理由で、見直しを要求してきたからだ。
衆議院議員:平沼赳夫氏
こういうむちゃくちゃな、歯止めのない法律であります。
法務大臣:森英介氏
ここ数日なんか、やたらとなんだかこう・・・あのー・・・作為的だというとあれなんだけども・・なんかメディア(反対派・ネットのことか?)が盛り上がっている感じですね。
ナレーション
「暴力団などの犯罪ビジネスにも繋がる」という意見が出るなど、反対派が語気を強めている中、ようやく今日、自民、民主両党が付帯決議案とともに採決することで合意した。付帯決議案は、DNA鑑定を導入すべきか検討をすること、父親への聞き取り調査など確認作業を厳しくすることなどを盛り込み、改正案はあさっての参議院本会議で成立する見通しだが・・・
父親が日本人のエリカさん(18歳)
パパ、会いたいです。早く会えればいいのに、元気で幸せに過ごしていることを願っています。
フィリピンに住む母子家庭(母親)
死ぬまで愛してるよ。
ナレーション
フィリピン、ミンダナオ島で暮らす母と子。姉は日本国籍だが、妹はフィリピン国籍。
フィリピンに住む母子家庭(母親)
(日本人の父親に)電話しても出ない。
※カタコトの日本語で、『先生にもし私が電話するようだったらもう出ない。』といってるように聞こえた・・・
ナレーション
2人とも父親は日本人だが、何故国籍が違うのか。
日本生まれの別の女の子
(泣きながら)妹と同じ(日本)国籍になりたい・・・
ナレーション
日本で生まれたこの姉妹は、父親が日本人で母親がフィリピン人だ。生後に認知された姉は日本国籍が認められず、一方胎児認知された妹は日本国籍。彼女達が裁判で訴えた結果・・・判決では両親の結婚を条件とした国籍法の規定を憲法違反として10人の子供達に日本国籍が認められた。これを受け、国籍法の改正案が審議されている。国籍法改正を待ち望んでいた当事者が最も多い国の1つがフィリピンだ。日本人とカップルになった女性が多いが、男性が結婚に応じず、未婚のまま子どもを出産するケースが非常に多い。日本人とフィリピン人の間に生まれた子供たちは、J.F.C(Japanese Filipino Children)と呼ばれている。
JFC弁護団:近藤博徳弁護団長
(JFCは)日本では1、2万人いるとされている。日本に残ったJFCの母親よりフィリピンに帰ったJFCが圧倒的に多い。
ナレーション
日本のNGO、JFCネットワークは、今年夏フィリピンを訪問し、国籍法の改正について現地のマスコミなどに説明して回った。フィリピンの中でも当事者の子どもが多く住んでいるのがミンダナオ島だ。ここでは日本人との間に生まれた子どもが、まさにいたるところで見つかる。
日本人が父親~ケース①~ メアリーさん(9)
ナレーション
今年9歳になるメアリーさん、母親は9年前日本で働いてる時に日本人男性と知り合い、メアリーさんを身篭った。出産の為、母親はフィリピンに戻った。
男性から届いた手紙
ベビーは生まれたかな?早く見たいよ。
ナレーション
男性はが娘に会いに来たこともあるが、結婚はしてくれなかった。
母親のメラニーさん
彼(父親の日本人)は認知すると言いました。去年の9月に電話で話した時です。
ナレーション
法改正でメアリーさんも父親に認知されると、日本国籍が取得できる。しかし、一度「認知する」と言った男性とは、その後連絡がつかなくなった。
日本人が父親~ケース②~ コージくん(11)
ナレーション
小学6年生のコージくん、母親は日本人の父親と連絡は取っているが「認知はしない」と言われたという。
母親のジーンさん
父親に認知してほしいです。
コージくん(11)
(日本に行って)自分の人生をもっと充実したものにしたい。
日本人が父親~ケース③~ メアリーさん(18)
ナレーション
働きながら大学に通っているエリカさん。彼女が小さい頃日本人の父親は定期的にフィリピンを訪れていた。しかしおよそ10年前、突然連絡が途絶えた。
エリカさん(18)
私の夢は、父に認知してもらって日本に行けるようになることです。日本国籍が取れたら、フィリピン中にいる(同じ境遇の)子供たちの役に立てます。
Q.知ってる日本語は?
花よりだんご
ナレーション
日本語の勉強も始めたエリカさんだが、残された時間は少ない。改正案でも、父親の認知で国籍が認められるのは20歳まで。18歳の彼女にはあと2年しかない。
ナレーション
国籍法の改正後は何が変わるのか・・・情報が少ない現地で、日本人との間に生まれた子どもと暮らす母親を集めて、日本のNGOが説明会を開いた。
JFC弁護団:近藤博徳弁護団長
(父親の日本人が)ずっと仕送りや訪問に来ていたが突然連絡がとれなくなり、それは父親が扶養を放棄した場合や何らかの事情で扶養できなくなった場合も・・・
ナレーション
このNGOでは、現地の団体と連携して、フィリピンにいる母親の代わりに日本人の父親と連絡を取り、子どもを認知するよう手紙や電話で説得するなど、支援をしている。
日本人との子を持つ母親
(子供の父親は)時々電話してくるけどパチンコばかりやってます。
ナレーション
ジュンイチくん(5)は、父親が認知してくれたため、日本国籍が取れることになりそうだ。
母親
(認知の)件が終わってとてもうれしいです。
ジュンイチくん(5)
パパ!ラブユーパパ
ナレーション
しかし、このほかのおよそ10件のケースでは、どれも父親の認知が得られていない。
日本人との子を持つ母親
結婚はしないけど、4年後には認知すると(子の父親)は言いました。4年後にちゃんと認知をしてくれるのか、それとも口先だけのことかわかりません。(この問題で)子供を動揺させたくなし、、学校に行かせたいだけなんです。
JFC弁護団:近藤博徳弁護団長
(改正後の調査で)父親が行方不明だったり、関係が悪くなっているケースでは父親が協力するとは限らないし、逆に父親が事実と反する供述をして国籍が取れないという混乱した状況が発生する可能性もある。
ナレーション
法改正で、これまで日本国籍が取れなかった子供たちにも道が開ける。しかし、認知するかどうかを決めるのは父親しだい。多くの子供たちはその決断を待ち続けるしかない・・・
善場貴子キャスター
国籍法が改正されても全ての子供が同じ様に認められるというわけではないんですね。
後藤キャスター
そうなんですね、子供に罪はない。子供の幸せが最優先だと、この基本はしっかり守っていかなければならないですよね。
善場貴子キャスター
その国籍法の改正案ですが、虚偽の認知をした場合、懲役1年以下または20万円以下の罰金という罰則が設けられました。また虚偽の届出をしますと、公正証書原本不実記載などの罪にもとわれ、最大7年半の懲役が課せられます。最高裁の違憲判決以降、この法改正に関連して先週までに日本国内で国籍取得の届出があった件数は128件にのぼっています。
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動画もありました。
※ NEWS23 国籍法
予想はしていましたが、
報道の方向性はやはり『NEWS23』でしたね・・・
この報道を見て子供たちに同情する人も多いことでしょうし、
私もその1人です。
しかし、だからといって国籍法の改正に賛成はできません。
犯罪に利用される可能性があるという観点から考えてもそうですし、
国籍法の改正が根本的な解決になるとも思えません。
物事には原因と過程と結果があるのに、
原因と過程を改めず結果だけをどうにかしようと思っても、
根本的な解決となるはずがないのです。
実際の所、上記『NEWS23』を見ていて私が最も腹がたったのは、
無責任な〝親〟に対してであり、
その無責任な親を今度生み出さない、減らすことを考えることが、
本当の意味での〝子供の幸せが最優先〟ということになるはずです。
認知されて日本国籍を得れば子供が幸せになるなんて、
対処両方のまやかしでしかないと思います。
それにしても・・・
こういった子供が1、2万人もいるとは、
正直かなり驚きました・・・
人それぞれ事情はあるかもしれませんが、
生まれてくる子供が味わうのと同じ苦労を味あわせたいぐらいです・・・
その無責任さが結果として今回の法改正を生んでるんですからね。
国籍法改正以前に、
こういった無責任な、親と呼べない親を罰する、
あるいはきちんと養育させる法作りが先では・・・
なんて思ってしまいます。
それから、森法務大臣の言葉ですが、
どこか引っかかる物言いですね。
さすがは国民の意思表示に対して、
『紙の無駄』的な発言をされる方ですね。
まあ、森さんがどう思われようと勝手ですが、
国民の意見を無視する発言をする方であることは、
よく覚えておくべきだと思います。
それに対して、丸坊主日記様
によると、
平沼さんを代表とした『国籍問題を検証する議員連盟』
を発足させて頂いたようですね。
産経新聞
によると残念ながら、
国籍改正法案は本日(4日)午前中に、
既に参院法務委員会で全会一致で可決してしまったようですが、
今後の国籍議連の方々の頑張りを応援します。
因みに参院法務委員会での採決の様子がありました。
【ニコニコ動画】国籍法改正案 採択 参議院 法務委員会 2008-12-04
これが通常の採決のやり方なのでしょうが、
皆さんはこの採決の仕方に納得できますか?
私は到底納得できません・・・
ワンクリックを宜しくお願いします。