【体験談】③「うつ」と診断された大学生が遠隔ココロ貯金で躍動した話(全3話)
こんにちは、東ちひろです。
いつもありがとうございます。
早速ですが、続きです。
「うつ」と診断された大学生が、遠隔ココロ貯金で躍動した話
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■見えなくなった未来
東大では、1・2年生の間は全員が「教養学部」に所属し、幅広く基礎的な知識を学びます。
そして2年生になると「進学選択(通称:進振り)」という制度で、3年生からの専門の学部を選ぶのですが——
この進振りの競争が、想像を超えるほど熾烈なのです。
息子が希望していたのは、人気の学部。
わずか5名の枠に、なんと400人が殺到したそうです。
結局、彼に与えられたのは「第8希望」だった学部。
あまりにも無残な現実に、体中の力が抜けてしまったようでした。
「なんのために、今までがんばってきたんだろう……」
そんなことを考えながら歩いていた通学中に、突然目の前が真っ白になり、そのまま倒れそうになったと言います。
「病院に行ったら、“うつ”って言われた」
彼の報告を聞いたわたしは、またしても東京行きの新幹線に飛び乗りました。
■親子で過ごした週末
それから半年あまりは、月に一度のペースで、週末は東京の息子のもとへ通いました。
そうじや洗濯を手伝って、ごはんをつくったり、一緒に外食したり。向かい合って食事をしながら、たくさん話し合いました。
「例えばさあ、希望の学部に行くために、あえての留年ってアリかな?」
「うーん……アリかも。いや、やっぱりそれはナシかな」
会話を通して考えることで、息子の心は整理されていったのかもしれません。
胸に秘めた思いを言葉にしていくうちに、少しずつ前向きさを取り戻していきました。
■その後の話
その後の息子は目立ったスランプもなく、3年生、4年生と、粛々と学業に打ち込みました。
そして——
驚いたことにあのとき息子は、大学院へのステップアップを考えはじめていたのです。
「やっぱり、本当にやりたい分野を学びたい」
そう考えた彼は院試に有利な研究室を自ら選び、しっかりと準備を重ね、見事に合格を勝ち取りました。
おそらく、わたしには想像もつかないような努力を重ねてきたことでしょう。
今は毎日がとても充実しているようで、忙しそうにしています。
■心配は尽きないけれど
息子が巣立って、娘も成人しました。
「立派に育てられて」と言ってくださる方もいますが、正直なところ、まだまだ心配の連続です。
いくつになっても、子どもは子ども、母は母。
きっと、心配が尽きる日はこないのだと思います。
誰だって「がんばり続ける」のは、むずかしい。
心がポキッと折れそうになったとき、“ココロ貯金” を学んでいたから、息子は軽傷で踏みとどまれた。
そう感じています。
小さなつまずきをココロ貯金で乗り越えるたびに、息子の心の幹は少しずつ、太くなっていきました。
子ども自身がもつ力に感動し、その輝きに目を細めながら、いつまでも見守っていきたいと思います。
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【東ちひろ】
「不登校であっても、あなたの価値は何も変わらないのよ。」
私はスクールカウンセラーをしています。
子どもたちにそんな話をするんです。
そう言うとね、子どもを肯定したことになります。
自己肯定感もきっちり高まります。
自分を認めてもらえたのですから。
世の中に「困った子」はひとりもいません。
ただ、「困っている子ども」がいるだけです。