【体験談】後編:6年間不登校の男の子が、行動力あふれる高校生になった話
こんにちは、東ちひろです。
いつもありがとうございます。
今日はカウンセラー講座受講生体験談の続きです
「6年間学校に行けなかった男の子が、行動力あふれる高校生になった話」前編はこちら
「6年間学校に行けなかった男の子が、行動力あふれる高校生になった話」後編
ーーーーーーーーーーーーー
★お母さんのプロフィール★
3人のお子さんのお母さん。
高校1年生の次男さんは小学3年生で登校しぶりがはじまり、4年生から中学3年生まで不登校。
子育て心理学カウンセラー養成講座を受講したのは次男さんが4年生の頃。
ーーーーーーーーーーーーー
◆少しずつ、でも確かな歩み
中学2年の夏、息子は自分から、個人面談に「行く」と言いました。
そして、中学校への初登校を果たしたのです!
そのとき先生に「ステップアップ教室」という不登校の子を対象にした教室に誘われ、2学期から少しずつ通うようになりました。
中学校は小学校より遠かったので、まずは一緒に道を覚えるところから。
わたしが付き添い1時間ほどそばにいて、帰りも迎えに行きました。
もちろん毎週通えるわけではなく、行けるときだけ、ぽつんぽつんと行く感じ。
それだけでも十分でした。
中学3年になると、週2〜3回だったステップアップ教室が毎日開かれるようになり、気づけば息子ひとりで通えるようになっていました。
行きたい日だけ、自分で行く。
月に1回しか行かないこともあれば、1週間続けて通ったこともあります。
“毎日は行けない”けれど、“行ける日には行ってもいい”。
自由なリズムが、息子にはちょうどよかったのだと思います。
◆海外へ!?
中学3年生になると、息子はかなり能動的に動けるようになってきて、高校も見学できるようになりました。
ゲームをして昼夜が逆転してしまう日もまだまだ多く、「当日ちゃんと起きるかな……」と不安になることも度々ありましたが、彼なりに前を向いて進んでいました。
そうして、比較的スムーズに通信制のサポート校への進学を決定。
受験がない分、秋がくる頃には心に余裕が出ていたのだと思います。
ある日、息子がぽつりとつぶやきました。
「ひとりで、おじいちゃんとおばあちゃんのところに行ってみたい」
——えっ、本気なの!?
耳を疑いました。
祖父母が住んでいるのはヨーロッパ。
飛行機で12~13時間もかかる場所です。
英語が得意なわけでもありません……。
「スマホの翻訳アプリがあるし、なんとかなるよ」
本人はいたって前向き。
わたしの方が目を丸くしてしまいました。
◆ひとりで海外へ行ってみた結果
不安は尽きませんでしたが、息子の積極的な気持ちがうれしく「一歩踏みだすチャンスかもしれない」と感じました。
「普通の受験生だったら、こんな時期に海外なんて行けない。今だからできる体験かもしれないね」
こうして、息子にとって初めての“ひとり海外旅行”が決定。
現地の空港で祖父母が迎えてくれるように準備を整えると、夏の空気に秋の気配がまざりはじめた9月の終わりに、息子は無事旅立っていきました。
旅立ちから1か月ほど過ぎた、帰国の日。
到着ゲートから出てきた彼は少しふっくらして、顔つきもやわらかに見えました。
「めっちゃ楽しかった! また行きたい!」
生き生きとした表情で、瞳がキラキラ輝いています。
おじいちゃんとおばあちゃんと自分だけの生活で、よくしてもらったのだと思います。
静かないなか町が性に合ったようで「帰りたくなかった」としきりに繰り返していました。
そして、うれしい変化がもうひとつ。
「海外のものを食べてみたい」という気持ちが芽生えたそうで、食の幅がぐんと広がったのです。
以前は白米や麺しか食べなかったのに、なんとお肉も食べられるように!
空港で“丸くなった”と感じたのは、気のせいではなかったのです!
◆スパーク!
現在、息子は通信制のサポート校の1年生。
“通信制”といっても実際には毎日通う必要があるので、普通高校とほとんど変わりません。
やはり、“ひとり海外旅行”が大きな自信になったようで、その後の変化は目を見張るものがありました。
年明けにはじまったプレ入学授業には、10回のうち9回参加。
入学してすぐにお友達ができ、フットサル部に入りました。
なんと、生徒会長にも立候補!
1年生なのでさすがに当選はムリでしたが、今は会計として活動しています。
1学期にあった宿泊行事では「泊まりって初めてかも……どうしよう」と迷っていたものの、
「友達も行くから」と参加を決意。
楽しかったようで、2学期の体育祭を兼ねた宿泊行事には、迷わず参加していました。
行動力はどんどん加速。
夏からコンビニでアルバイトをはじめ、昨日はスキー・スノーボードのスクールから帰ってきました。
まるで「これまでの分も取り返すぞ!」と言わんばかりに、なんにでも前向きにチャレンジしていく姿に、ただただ驚くばかりです。
息子は今、まさに青春まっただ中。
そんな姿がとてもまぶしく、幸せな気持ちで見守っています。
================
◎お母さんが実践したココロ貯金
・「名前呼び」と「スキンシップ」
・意思を尊重した見守り
================
子育て応援しています。
公認心理師
東ちひろ
■ココロ貯金講座 【事前案内フォーム】
ミニ講座、ココロ貯金講座、カウンセラー養成講座、など東ちひろの講座開催情報を優先的にご連絡差し上げます。
子育て心理学協会から、ココロ貯金を貯める子育てのコツ、ママのメンタル安定法、LINE限定イベント情報などをお送りします。
▼お友達登録してくださいねヽ(^o^)丿
LINE ID @chihiro.h