続「学校はお化け屋敷」という発達特性のある子が、毎日学校に行けるようになった話
こんにちは、東ちひろです。
いつも読んでいただきありがとうございます。
さて、今日は
『「学校はお化け屋敷」だった子が、ココロ貯金で毎日学校に行けるようになった話』の続きです。
■兆し
息子は引きこもりになってしまうかもしれない。
不安でいっぱいだった頃、ココロ貯金に出会いました。
藁にもすがる思いで東ちひろ先生の本やブログを読み、無料カウンセリングにも参加、子育て心理学カウンセラー養成講座を受けてみることにしました。
講座で習ったのは、「聴く」「触れる」「認める」と本当に簡単なこと。
こんなことで変わるのかと、最初は半信半疑でした。
けれども、まずはやってみよう。
なかなか起きてこない姉弟とは対照的に、ルーティンが得意な息子は早起きです。
「おはよう、早起きだね。あなたのそういうところ、大好き」
と伝えます。
また、息子は触れられることが好きだったので、ことあるごとにハグしたり、頭をなでたり。
ときにはギューッと抱きしめながら眠ることもありました。
まるで赤ちゃんの頃に戻ったよう。
そして「あなたはそれでいいんだよ。大好きだよ」と伝えていました。
するといつの頃からか、情緒が落ち着いてきたのです。
あれ?
表情が明るくなった?
目も丸くなってきたような……。
《注釈》子どもは情緒が安定してくると、表情が明るくなり、目つきが丸くなります
学校に行けるなど目立った進展はありませんでしたが、顔つきは明らかに変わっていきました。
■ローストチキンとショートケーキ
ある日、息子がこんなことを言いだしました。
「本当はぼく、給食食べたいんだ」
忘れもしない、クリスマス前のある日のこと。
特別メニューのローストチキンとショートケーキを食べたいと言うのです。
「じゃあ、行ってみようよ」
クラスメイトには会わなくてすむように先生に調整していただき、空き教室で給食を食べました。
「おいしい、おいしい」と言いながら。
この出来事をきっかけに年明けから、ぽつぽつと給食の時間だけ学校に行くようになりました。
食べる場所は空き教室から保健室になり、3年生になった今では自分のクラスで食べられるようになっています。
相変わらずつきそいは必要ですが、まずおばあちゃんが許されて、2年生の夏には夫やおじいちゃんでも大丈夫になりました。
■転機
もう一つ大きな転機となったのが、2年生の7月に心理の検査を受けたこと。
息子はASDとADHDだと認定されました。
実は以前から検査を勧められていたのですが、息子が嫌がりなかなか受けられなかったのです。
ココロ貯金がたまって自信が育ったからこそ、検査を受けようという気になれたのでしょう。
結果、「放課後デイサービス」に通えるようになり、息子の世界はぐんぐんと広がっていったのです。
頼もしく感じたのは、「まあいっか」という言葉が増えたこと。
以前はよく口にしていた、「あの子がいるからやだ」「あの子を見るとむかむかして、叩いてやりたくなる」といった攻撃的な言葉が激減しました。
《注釈》子どもは情緒が安定してくると文句が減り、ポジティブ発言に変わります
さまざまな性格の子と接する中で、お友達とのつきあい方が上手になったなあと感じます。
「放デイ(放課後デイサービス)に通う」というルーティンができたおかげで、生活のリズムも整っていきました。
もちろん、最初からスムーズに通えたわけではありません。
9月に通いはじめた頃は、「ママが一緒なら行くけど」といった感じでした。
それを「隣の部屋で待っているね」「下の階で先生とお話ししているから1時間だけがんばっておいで」といった具合に、少しずつ距離を離していきました。
そのうちに、「ママ、いったん家に帰ってもいいよ」「おばあちゃんとでも行けるよ」と息子の方から言いだして、その年の冬には、週に5日も通うようになったのです。
■リモートでココロ貯金
ココロ貯金を学んだものの、時間は有限で体は一つ。
仕事のせいで朝と夜しか子どもと過ごせないことには、引け目を感じていました。
それでも、できることをできるだけ。
視覚優位の息子は家でタブレット学習をしていて、学習すると親にメールが届く設定になっています。
通知を受けたら、こちらからメッセージを送信。
「4教科もがんばって、えらいね」
「4ケタの計算ができるようになったんだね」
など、リモートでココロ貯金をしています。
キャラクターがハグしている「大好き」というスタンプなども、届くととてもうれしそう。
他にも「今日の晩御飯は何がいい?」「カレー」「OK!」といった他愛もないやりとりで、つながりを感じています。
お昼休みにはラブコール。
「元気? お弁当食べた?」
「うん。おいしかったよ」
簡単に言葉を交わします。
お弁当にはフセンでメッセージ。
「あなたの大好きなソーセージ、入れておいたよ」
「デザートにこんにゃくゼリーを入れたから食べてね」
などなど。
「離れていても、ママはあなたの味方だよ」と伝え続けています。
■変化した日常
3年生になった息子の日常は、次のような感じです。
4時間目が終わる頃、「おはよう!」と元気に挨拶しながら教室に入ります。
廊下側の一番後ろが特等席。給食をいただいて、昼休みはみんなと外遊び。
5時間目の始まりのチャイムとともに学校を出て帰宅。13時45分に家の前からバスに乗り、今度は放課後デイサービスへ。
見事なルーティンが完成し、毎日楽しく過ごしています。
わたしが仕事を休む日は、児童精神科の受診と教育センターの面談の月2日だけになりました。
今年になって、うれしい出来事が続いています。
一つめは、息子が運動会に参加したこと。
体育の授業に出たことは一度もないのに、動画で覚えたなわとびダンスをぶっつけ本番で披露しました。
踊りだけではなくフォーメーションの変更にも、周りの子の動きに合わせてしっかり対応。
堂々とした姿を、驚き感心しながら瞼に焼きつけました。
もう一つは、日直のお仕事をしたこと。
たまたまお迎えに行ったところ、目を見張りました。
黒板の前で司会を務めているのは……息子!
「帰りの会をはじめます。今日のキラキラさんの発表をお願いします……」
台本にそって進行し、誰かをあてて、みんなで拍手。
「みんなの前に出て話す」なんて、従来は考えられなかった姿です。熱いものがこみあげました。
* * * * *
入学直後に息子が登校できなくなったとき、つきそい登校は苦しいものでした。
いつも心の中にくすぶっていた「なぜわたしだけ」「なんでうちの子が」という疎外感、屈辱感。
ところが今のわたしは、そのつきそい登校を楽しんでいるのです。
子ども達の様子を観察できるのもうれしいし、廊下で待っていると話しかけてくれる子もいます。
「○○くんのお母さん、今日のピアスかわいいね」
「最近○○くん、毎日来てくれるね」
やさしい言葉に、わたしのココロ貯金がたまっていきます。
先生達も、ちょっとした言葉をかけてくださいます。
こんな温かさはわたし達しか味わえないものかもしれない。
みんなに見守ってもらっているな、息子は幸せだなあと思うのです。
《注釈》
お母さんのお気持ちのステージが完全に変わっています(パラダイムシフト)
・・・ここまで
続きはまた。
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