8月26日(もう随分と時間が経ってしまったが)今年の唯一の帝劇出演作となるビューティフルが終わってしまった。
この歳で楽しい時間だったというと、軽く聞こえてしまうかな?とも思うが、言葉通り楽しい時間だった。
一つに今回のカンパニーメンバーがこのメンバーだったからというのが大きい。
特にドリフターズ(劇中のグループ名)のメンバーで毎日のようにダンスやフォーメーションについて反省研究をした経験は、「ダンスって上手くなるんだ」って当たり前のようであまり経験をしたことのないことを教えてくれたし、どんどんとメンバーの仲も良くなっていったし絆が生まれて楽しくなっていった。
そして一人一人に対してのリスペクトがあった。
普段は、様々なジャンルで活躍する規格外なエネルギーを帯びた出演者が多かったことは本当に大きかった。自分のいる世界の小ささを知ったし、素直にみんな歌がうまかった。
俺ってまだまだだな。この台詞を何百回心の中で唱えたことか…でも、そんな中でもこれまでの舞台経験でカバーできる部分があると見つけたりすると10年舞台やってるってのも一つの能力だなって思ったり。
でもね、今回の作品の中で格別だったのは、やっぱり「Some kind of Wonderful」で舞台に立つ直前の魔法がかかったような一瞬なんだよね。
照明が変わり、空気感が一瞬でショーへと変化する。
アメリカの音楽シーンを意識したライトと音楽のテイスト。
舞台への憧れの奥底に、音楽スターのステージへの憧れが俺にはあるから、あの瞬間だけは夢が叶ったかのような錯覚を感じ、酔いしれ、興奮する。
最高でした。
こういう経験をさせてもらえて本当に幸せです。
この経験は確実にこれからの生き方に役立っていくし、大切な人生の1ページだったと思う。
カンパニーメンバーに感謝。
海外・日本のスタッフにも感謝。
もちろん、皆様に感謝です。
また、機会があればドリフターズがやりたいなぁ。
神田恭兵