ちょうど4年前、サイゴン感謝LIVEをやった時に、シークレットゲストのシルビアさんに歌ってもらった曲「calling you」を挿入歌として使っている「バグダッドカフェ」を観ました。
ただ、やらなきゃいけないことに追われていたためにあまり頭に内容が頭に入ってこず、もう一度借りようかと思ってます。
そんな日々も11月に突入。
学園祭シーズン到来
もはや自分には関係ないものとなっていましたが、出身大学の先生に突然呼ばれ昭和のテアトロジーリオショウワという1200人位入るホールへミュージカル科2年生の自主公演を観に行きました。
有名ミュージカルのレビューショーでした。
学生が構成をして作り上げた舞台なのですが、その構成はなかなか素晴らしかった。
というか自主公演であの劇場を使って、音響照明も使えるんだからどんだね恵まれてんねんと言いたくなっちゃう(笑)
まぁ学生の特権。誰もが通ってきてる道。
観ていながら思ったのは、ミュージカル科の子たちの将来のこと。
20人位毎年入っていると思うんだけど、4年制の大学でミュージカルをやる意味とは何なのか?ということを強く感じてしまった。
そう考えた要因は、自分が無学でプロの世界に入り現場で色んな人に頼んだりその様子を見ながら気がつけば5年目の時間を過ごしているという現状があるからだ。本当に大変な日々でプライドなんてあるだけ邪魔だから、そんなものは捨て去って現場では恥をかいて、人一倍失敗もしてきた。まぁその話はまた今度。
でも4年勉強して社会に出るということは、卒業した時にはサンセットの稽古に入った俺の今年と同じということになる。
問題はその期間にお金と時間をかけて何を得るのか?ということ。
はっきり役者として言えば、有能な新人が沢山出てくるのは困る(笑)
でも最近は若手の養成に少し興味を持ちやたらと自分の周囲で教育の世界に呼ばれている状況があり次世代を育てることがこの国のエンタメ界の急務であると感じているから、考えてしまう。
そう考えると社交術を、大学で学べればなぁと思う。
芸術の世界だからと言って、ミュージカル界はサラリーマンの世界と同じ社会だ。役職がないだけの社会的な物事の判断力が必要となる世界だ。ここをアーティストの世界だと思う人は、一部は受け入れられる(天才の人)が、殆どは挫折する。自分の表現に枷がはめられていることに耐えられなくなるからだ。
話は逸れたが、必要なのは人脈を作ること。チケット販売、情報収集、営業は事務所の仕事だけではない。もちろん事務所にもしてもらえるが、自分で半分以上はする気持ちがないとダメだ。特にフリーで活動する場合は全部自分でやるわけだが、そこで芸能界のルールを無視すればアウト。
良い意味で人とコネクトする力を育てていく力が必要。
そういうことは、普通ならば就活を通して学んでいくことだけど、この業界を目指すとなかなか学べない。
でも舞台に立つためにはマネジメント能力が大事なんてね。勉強してて良かった(笑)
まぁ技術なんて、後でいくらでも伸ばせるんだから、もっと大事なことを学んでいって欲しい。
あっ、ダンスは早くからやった方がいいよ(笑)肉体にはピークがあるからね。
恭兵。