そう、まるでストーリーが終わった後の話の登場人物はどうなったのか?と言うようなはじまり方。
2012年の舞台上でのストーリーは終わりを迎えて、稽古はあるけれど、それは読者からすればまた来年の新たなシリーズのイントロダクションに過ぎない。
人生を楽観視してるわけではないが、今はとても気持ちいい日を過ごしている。
特に何がというわけではないが、映画も大学時代のように観てる。違うのは観てるのが洋画中心ということ。
「わたしを離さないで」
「ギター弾きの恋」
は面白かった。
有名な映画だけれども昨日観た「ツーリスト」なかなか良い。
何気に主題歌はマイフェイバレットバンドの一つ、MUSEだし。
そういえばMUSEというバンドに出会ったのは高校1年の春だった。当時邦楽しか聴いたことのなかった俺は、高校の同級生達がGreendayとかレッチリとかを聴いているのに引け目を感じていた。
その時に恥をしのんで「良い洋楽バンドを教えてくれ」と同級生に頼んで教えてもらったのがmuseだった。
全てのはじまり。
まだ1枚しかアルバムを出していなくて、その同級生にどんなバンドなのか聴いて教えてくれたバンドの紹介がアルバムの解説のもろパクリだったことに後で気づいたのもエピソードだ。
「3ピースなのにツェッペリンのような音圧」
それが今やオリンピックのテーマソングを作ってる世界的なバンドに成長した。なかなか彼の見る目は凄い。
さぁ俺はもともと邦画ばかり観ていた。
何故か?
答えは一つ。大学3年のクリスマスイブの日の朝、朝起きてケーブルテレビを付けると、綺麗な映画を観たからだ。
花とアリス
この映画を観てから、蒼井優さんのファンになった。
それまで好きだった女優さんは大竹しのぶさんと松たか子さんという舞台で観た方だったから、スクリーンの上でその雰囲気に興味を持ったのは初めてだった。
なんとも言い難いポジションの芝居を予想外にやる女優さん。
レンタルビデオ屋に行って彼女の映画を沢山借りて観た。
そのうちにそんなくくりはなしで邦画を見るようになった。
だが、それ以外にもう一つ花とアリスで忘れていけないのは、
岩井俊二さん
監督さん。
なんだか好きなんだよなぁ。独特の雰囲気を持った映画を撮る人。ウディアレンさんの映画を観ていても思うが、映画を観ていると監督さんと会話している感覚になる。そういう話し方の個性みたいなものが明確に表れていて面白い。
先日この二人の作品を観に行った。
「ヴァンパイア」
まだ公開中だから深くは書けないけど、この映画を観て人間の生について考えさせられた。生と愛の共存の残酷さみたいなものかな?多分そんな意見を持つのは少ないのかもしれないけど、良かったら観てみて下さい。
残酷なシーンもあるから、苦手な人は多いかも…
恭兵。