昨夜は、本当に熱い戦いが繰り広げられましたね結果はとても残念でしたが・・・それでも、最後のぎりぎりまでどうなるのかわからない、ドキドキする90分間でした最後まで頑張る姿に、元気や勇気をもらった方も多いのではないでしょうかそしてリアルタイムで観戦をして、今日は寝不足・・・という方もたくさんいらっしゃるかと思います
日本戦を含め、各国の選手たちによる熱戦を楽しんでいるうちに、あっという間に展覧会の最終日が近づいてきました。展示室でおめでたい作品たちに出会えるのも、あと数日です。展示紹介ブログもあと少し・・・ということで、今日も素敵な作品をご紹介したいと思います胡鉄梅 筆「八百遐齢図」(泰房庵コレクション)です。
本紙の上から下までいっぱいに描かれているのは、栢(かしわ)の木。そこには3羽の叭々鳥がまるでじゃれ合っているかのように、様々な姿で描かれています。そして木の幹から生えているのは、霊芝とも呼ばれるマンネンタケです。
一見、叭々鳥たちのにぎやかな声が聞こえてきそうな花鳥図のようですが、ここにもおめでたい意味が存分に込められているのです・・・さて、どこに見られるのでしょうか?
その答えは、まず描かれている「栢」と「叭々鳥」という漢字に隠されています。
よく見ると・・・叭々鳥と栢は、それらの漢字に「八」と「百」が含まれていますね。さらに、単体でも吉祥画題として知られる霊芝は、その「霊」の字が「齢」に通じるとされます。それら3つをあわせると、「八」「百」「齢」・・・つまり、長命を寿ぐ画題となるのです画題と、その名称の文字とが結びついておめでたい意味となるのは、まさに漢字文化の表れといえますね
もちろん、描かれている作品を純粋に鑑賞するだけでも楽しむことができますが、そこに込められた意味を知ると、さらに楽しむことができます。ぜひ、そんなところにも注目してご鑑賞ください
リンク:松花堂庭園・美術館HP
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