【美術館】 よく見ると・・・<作品紹介⑯> | 松花堂庭園・美術館のブログ

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7月に突入し、各地で梅雨が明けたというニュースが報じられるようになってきました。近畿地方ではまだ梅雨明けではないようですが、今日は朝から真夏のようなお天気でしたね晴れ少し外に出ただけで、思わず「暑い・・・あせる」と口走ってしまうほどでした・・・梅雨があけて、本格的に夏がやってくるのがちょっと怖い気もしますえーん

 

さて、現在開催中の展覧会「平成30年度初夏展 【泰房庵コレクション】近代中国のフレンドリーな花鳥・山水画を中心に」の会期も残り1週間となりました・・・なんとも早いものです。。作品紹介ブログも残り少なくなってきましたが、ぜひ最後までお付き合いくださいねキラキラ本日ご紹介するのは、雍正帝 筆「漁翁旧作七言詩書」 (泰房庵コレクション)です。

品のある字で七言詩を書したのは、清朝5代皇帝の雍正帝です。10年にわたる在位期間には、税制の安定をはじめとして内政に力を注ぎました。なお優品を多数コレクションしたことで知られる乾隆帝は、雍正帝の第4子にあたります。

堅実な政治で治世を安定させた雍正帝は、書画に関心を抱いており、また自身も書を良くしていたことが知られます。本作品の字からも、堅実な政治をおこない、また書画に親しんでいた雍正帝の性格が垣間見られるような気がしますねニコニコ

 

さらに本紙をよく見ると、うっすらと細い線で草花文様が描かれていることがわかります。字だけでなく本紙からも、品格の高さを感じることができるのではないでしょうか。詩の内容は難しくとも、字の姿や本紙の様子から書き手の性格や背景を想像することも、書画を楽しむひとつのポイントといえるかもしれません照れぜひ気楽な気持ちで、作品に向かい合ってみてくださいね音譜

 

 

なお本日は、本展覧会最後のギャラリートークを開催しました。

暑いなかでしたが、ご参加いただきました皆様、ありがとうございました!!前回に引き続いて大学生の方の参加もあり、とても賑やかなギャラリートークとなりました。楽しくご覧いただけましたでしょうか??ウインクひとつでも多くの作品が、ご観覧いただいた方の心に残ったらいいなぁ・・・と思いますキラキラ

 

展示期間はあと1週間、7月8日(日)が最終日です!!来週も、皆さまのご来館を心よりお待ちしております爆  笑

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リンク:松花堂庭園・美術館HP

 

  

 

【過去の特設ブログ】
◎ H28特別展
 「国宝指定記念 特別展 石清水八幡宮をめぐる8つのエピソード」

◎ H29春季展
「お弁当箱-目であじわう器-」

◎ H30特別展

「松花堂昭乗、書画のたのしみ-麗しき筆あと、愛らしき布袋-」

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「藤平伸 -やきものの詩人、茶陶に遊ぶ-」