昼間はまだまだ蒸し暑く感じるものの、朝晩はだいぶ過ごしやすくなってきましたね
夏場は庭園に蝉の声が響き渡っていましたが、いまではすっかり虫の声が聞こえるようになり、季節の移ろいが感じられます
現在開催中の「館蔵品展Ⅱ 【小特集】生誕130年 吉井勇」では、小特集のほかに秋にちなんだ館蔵品も展示しています。
今回ご紹介するのは、「百人一首色紙帖」(松花堂昭乗)です。
見開きの左ページの色紙には、在原業平の歌が書されています。
書されている歌は、「ちはやふる 神代も聞かず 龍田川 から紅に 水くくるとは」。枕詞の「ちはやふる」は、映画などの影響で耳にしたことのある人も多いのではないでしょうか。
紅葉の季節にはまだ少し早いですが、今年の紅葉がこの歌に詠まれるように美しくなるといいな、と思います
ちなみに、今回の展覧会では展示していませんが、吉井勇は在原業平について詠んだ歌も残しています。