【美術館】吉井勇、先人を詠む<作品紹介 ①> | 松花堂庭園・美術館のブログ

松花堂庭園・美術館のブログ

松花堂庭園・美術館で開催するイベントや日常をご紹介します☆

秋雨前線が停滞している影響で、朝からどんよりとしたお天気でしたね。今はやんでいるものの、雨が降ったりやんだりの1日でした傘

 

さて、現在開催中の「館蔵品展Ⅱ 【小特集】生誕130年 吉井勇」の作品紹介をしたいと思います。なお作品とあわせて、作品にちなむ吉井の歌も紹介していきますウインク

 

今回紹介するのは、「先賢図押絵貼屏風」(伝 松花堂昭乗)です。

(部分)

この作品は、チラシにも使われている鴨長明をはじめ、日本文学史に名を残す6人の姿をリラックスした姿で描きます。

今回写真を上げたのは、そのうちの一人、西行法師です。笠を後ろにおき、左手を手について上を見上げている姿で描かれます。

 

吉井勇は、新旧を問わず、様々な先人達について歌を詠みました。西行法師については、『玄冬』のなかで7首詠んでいます。今回紹介する歌は、そのうちのひとつ。

 

「西行がこの世を棄てしこころをば 山家集見てすがしみにけり」

 

「山家集」は、西行法師が残した歌集のこと。吉井は、山家集を読んでどのようなことを感じたのでしょうか?絵や歌を見ながら、そんなことを思い浮かべるのも楽しいですねニコニコ