コンバータBB圧入&新型REACTOの構造が凄い! | 京都→吹田 チャリンコ通勤!!

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今日は諸々の事務仕事をこなした後、MERIDAの新形REACTOを組み組み♪

REACTOはBB386規格のBBなのですが、今回はシマノのクランクを使いたいというご要望ですので、SUGINOのコンバータBBを入れます♪

 

まず、BBを抜きます。

BB386やPF30は樹脂製のスリーブをフレームに入れて、その上にベアリングを圧入するタイプのBBです。

 

BB30はフレームに直接ベアリングを圧入しているので、音鳴りのリスクが高めなのですが、386はフレームとベアリングの間にプラスチックのスリーブを入れる事で音鳴りのリスクを少し減らしてる規格です。

 

ただ、この樹脂製のスリーブを抜くのが少し骨。

メーカー曰くはスリーブは抜く前提で作っていないそうなのですが、コンバータBBを圧入するためにはスリーブごと抜く必要があります。

これがSUGINOのコンバータBB。

 

抜いたBB386のBBとコンバータBBを並べた所。

外径がフレームの穴に合っていて、シマノの細いクランクシャフトを通せるように作られています。

 

抜くのも簡単なので後々のメンテナンス性を見ても、ベアリングのスムーズさから見てもSUGINOは中々優秀♪

 

グリスを塗って圧入します。

 

圧入する時は片側ずつ。

両方から圧入すると斜めに入ってしまうリスクがあります。

片側を養生してからの圧入です。

 

で、今回組むREACTOは新形になってから当店で初組みになります。

構造を調べたり学びながら組む上で、BBを抜くご依頼は本当にありがたいです。感謝!

 

7分組みされている状態を見ると、フロントディレイラーまでアウターケーブルが繋がってます。

 

R9100、R8000、5801のFメカはFメカ側にアウター受けがついてますが、ここにアウターをぶっ込んでいる完成車は初めて見ました。

 

しかし!

 

インナーローにした時に、Fメカのハネの内側がアウターワイヤーに干渉ガーン

 

これじゃあ、22段フルに使おうとすると、インナーロー付近で内側チェーンプレートとチェーンが擦るあせる

 

これは構造としてアカンやろ。。

という事で、今試乗車を代理店から借りている姉妹店に確認を取った所、試乗車はFメカ下はフレームからインナーワイヤーだけが出ているとの返答が。。。

 

という事で、完成車の箱を調べてみた所。

 

こういった物が出てきました。

恐らく、フレームの内側から、現状アウターワイヤーが出ている箇所にこのアウター受けのパーツを差し込み、そこにアウターを差し込めば、フレーム内部からインナーワイヤーが出てくるという構造のようです。

 

もしかすると、車体のサイズによってはフルアウターでもFメカがアウターケーブルに干渉しないのかもしれませんが、これは難しい!

 

今回はBBを抜いているから良いですが、もしこの方法で正解なのだとしたら、Fメカまでフルアウター仕様で7分組みされてしまっている以上、組む毎に圧入式BBを抜くか、ライナー管をインナーワイヤーに差し込んで、フルアウターになっているアウターワイヤーを上手に1回抜いて、その後にアウターワイヤーの先にこの受けを取り付けた状態で、もう1回上手に差し直すしか方法が無く汗

 

しかもBB386の樹脂製スリーブは厳密にいえば抜いた後に再利用できないですし、そう考えると組むのが結構ムズいというか・・・

 

これはもう構造がTTバイクですねべーっだ!

私のTTバイクもこんな構造になってました。

 

次の出勤日にミヤタ自転車のテックさんに聞いてみようパー