「一切の交通機関を使わず人力だけで 頂を目指す」企画、第2弾。
本日は自転車と徒歩で桟敷ヶ岳(896m)を目指しました。
桟敷ヶ岳の名前は惟喬(これたか)親王が山上に高楼(桟敷)を構えて都を眺望したという伝説が由来とされています(他説もあり)。
由緒ある山で、京都の山好きには人気の山でしたが、雲ケ畑への京都バス路線廃止後は登る人がめっきり少なくなりました。(現在、雲ケ畑まではコミュニティバス「もくもく号」が走っていますが、始発が遅いため登山には利用しにくい)
7:15 クリニックを出発。
まずは京見峠、杉坂、真弓、持越峠と走って
8:30 雲ケ畑岩屋橋に到着。
暑さもあってここまでで結構疲れてます・・・
前回の愛宕山登山でクマ避けベルが千切れてなくなってしまったので、別の鈴をサドル下に着けてみました。
この先は水の補給が出来ません。猛暑日の登山なので水はたっぷり3.8リットル持参しました。
走行中はフロントフォークに2.5Lを括り付けて、フレームに0.7Lのボトルを着けています。
ここまでで既に0.5L以上飲んでしまったので、念のため洛雲荘の自販機でさらに0.5L補給。
洛雲荘から祖父谷林道を少し上ると、真新しいログハウスが見えてきました。
「足谷小屋」と書かれています。
帰ってから調べてみると、「雲ケ畑・足谷 人と自然の会」の小屋でした。この山を愛する人が増えてくれると嬉しいですね。
林道周辺はけっこう荒れていますが、道路はちゃんと補修されています。
サドル下ではクマ避けベルがあまり鳴らないので、ハンドルに移動。
汗だくになりながらひたすら登り続け
9:15 標高600mの関西電力鉄塔巡視路取り付きに到着。
登り口はこんな感じで、最初は踏み後もよく分かりませんが、とりあえず適当に入っていきます。
途中はこんな階段が残っているところもありますが、基本的にはほとんど荒れてしまっています。
枯れ枝で埋もれた登山道の真ん中にマムシ!
ストックを持ってこなかったことを後悔しましたが、暫くにらめっこして石を投げたりしてると、退いてくれました。
どこがルートか分かりませんが通れるところを適当に上ります。
(下りは気を付けないと・・・)
森を抜けると夏山らしい絶景!
鉄塔直下から東方向(比叡山~比良山)の眺め。
西方向(周山方面)の眺め。写真の右側、桟敷ヶ岳から周山に繋がる山々は「城丹国境尾根」と呼ばれ、山城の国と丹波の国の境でした。その昔京の都に災害や戦乱が起きると、この尾根を越えて丹波側に大切な宝物を避難させたと言い伝えられています。
木陰で昼ご飯と思ったら、木陰に入るとまたもやアブの大群に襲われ、仕方なく鉄塔直下で直射日光を浴びながらおにぎりを食べました。でも鉄塔周辺は風の通り道でもあり、案外涼しかったです。
鉄塔広場から北に向かって森に分け入り、少し下って登りなおすと桟敷ヶ岳山頂、三角点があります。
三角点からは、来た道を引き返して自転車に戻り、あとは快適なダウンヒルでクリニックに戻りました。
水平距離40㎞、累積標高差1100m(自転車760m、徒歩340m)でした。
よろしければ動画もご覧ください。