「もう迷わない」伊勢神宮125社巡り | KANSAI SANPO

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  +伊勢神宮125社巡り

神服織機殿神社 社叢遠景

 

 

 

しつこいようですが、伊勢神宮とは内宮・外宮の正宮をはじめ

 

別宮、摂社、末社、所管社、全て合わせて125社の総称です。

 

式年遷宮で伊勢神宮が話題になったのは2013年。

しかしその年に「遷御の儀」が行われたのは内宮・外宮の正宮と

それぞれの荒御魂(あらみたま)を祀る荒祭宮、多賀宮などごく一部の神社だけでした。

別宮の遷御は2015年3月に全て完了しましたが、今でも摂末社、所管社の一部で

式年遷宮は続けられています(2022年10月現在)。

 

2014年3月から11月にかけて、夫婦でその125社巡りを完遂しました。

 

それは神服織機殿神社(かんはとりはたどのじんじゃ)からスタートしました。

 

この神社は内宮(皇大神宮)の所管社で、伊勢ではなく松阪市にあります。

 

ナビにも地図にも掲載されていましたし、道路には大きな案内板もありました。

 

「125社巡り、楽勝!」などと安心したのもつかの間、

 

到着してすぐに「なめたらアカンでぇ」と神さまの試練に遭遇してしまいました。

 

社叢前に到着するも入口がわからず、車1台がやっとの狭いあぜ道のような未舗装道路を

 

ぐるりと社叢を1周するハメに。。。

 

域内(境内)への入口は、到着場所からすぐ近くにあったのですが

 

反対方向へ進んでしまったからでした。

 

 

 

 

瀧原宮(皇大神宮・別宮)

 

 

最近は2014年以降に造替、あるいは修繕された神社を少しずつ回っています。

 

小さな神社(伊勢神宮関連の)を回っていて思うのですが、

 

最近はナビもスマホの地図も2014年に比べると格段に良くなっています。

 

例えば朽羅神社の場合、以前はナビにもスマホの地図にも掲載されていませんでした。

 

 

 

朽羅神社 社叢

 

 

試しにスマホの地図で「朽羅神社」と入力して検索してみてください。

 

私はiPhoneを使っていますが、Google MapでもAppleのマップでも

 

ちゃんと三重県度会郡玉城町の朽羅神社が表示されます。

 

それでも朽羅神社の場合は上の写真のように、

 

遠くからでも見えるので行きやすい方でした。

 

しかしナビにも地図にも掲載されていない神社に行くために、

 

どれほど私たちが苦労したかここで語っても、どなたのお役にも立ちません。

 

なので後でお酒でも飲みながら、夫婦で愚痴ることにします。

 

 

 

神前神社への石段

 

 

しかし神社の場所がわかってもそれが山の中だったり坂の上だったりすると、

 

どのルートで行けばたどり着くのか不安になるケースもあります。

 

上の写真のような坂道を延々と登って、別の場所に着いたなんてことになると困ります。

 

125社巡りをして気づいたのですが、神社の周辺には

 

伊勢神宮125社ならではのいくつかの「特徴」があります。

 

「そこにある!」という確証めいた特徴を、実際の神社の写真でご紹介します。

 

 

 

 

鴨神社 参道

 

 

 

先ずは神宮司庁の「定の立札」です。

 

これは絶対に間違いなくこの先に伊勢神宮関連の神社、あるいは施設がある証拠。

 

鴨神社は125社の中でも「一番の難所」と言われる神社です。

 

山の中にあり、ルートもいくつかあるようです。

 

しかしこの「定の立札」が見つかれば、心配は無用です。

 

 

 

鴨神社 皇大神宮摂社

 

 

 

宇治山田神社 入口付近

 

 

上の写真の左下の隅あたりをご覧ください。

 

小さな石柱があると思います。

 

古いものなのか、文字が見えにくいことが多いのですが

 

神社名が判別できれば、これも重要な確証になります。

 

民家の間からの山道ですが、これが見えたら安心して神社を目指して登ってOKです。

 

 

 

 

坂手国生神社(さかてくなりじんじゃ・皇大神宮摂社)

 

 

 

これは「禁殺生石」と呼ばれるものです。

 

紀州藩によって建てられたものだそうです。

 

従って紀州藩以外の場所の神社や、明治以降に再興された神社にはありません。

 

しかもこれは付近での殺生を禁止する戒めの標であり、

 

伊勢神宮だけに建てられたものではないそうです。

 

しかし比較的大きく、しかもはっきりと神社名も刻まれているので

 

これも重要な目印となります。

 

上記はいずれも「文字」による情報ですが、

 

「見た目」の特徴についてご紹介します。

 

 

宇治山田神社付近

 

鴨下神社付近

 

赤崎神社付近

 

 

上の3枚の写真を見て、何かお気付きでしょうか?

 

これらは私が知る限り、125社だけに見られる「ある特徴」です。

この特徴に気づいてからは、比較的参拝が容易になりました。

この「特徴」を知ったことで、神社が山の中だろうと斜面にあろうと、

少し離れた場所からでも神社の存在を知ることが出来たのです。

 

それは「刈り込まれた木々」です。

 

まるで垂直の壁のように、木が平に刈り込まれているのです。

 

理由はわかりません。

 

周辺の道路や住民への配慮かも知れませんし、

 

宮域を示す玉垣の代わりなのかも知れません。

 

 

 

 

 

 

 

 

上の2枚の写真は、棒原神社(すぎはらじんじゃ)入口付近です。

 

山の斜面でも、このように平な壁のように刈り込まれています。

 

ちなみにこの神社には、ちょっと特別な「ある思い」があります。

 

御祭神は天須婆留女命御魂(あめのすばるめのみことのみたま)という神さま。

 

星の見え方によって農耕の吉凶を占う神と伝えられています。

御祭神はその名から、昴(すばる)に由来すると思われます。

昴とはおうし座にあるプレアデス星団のこと。

 

私はここでは「ple(プレ)」と名乗っています。

 

「ple」を「プレ」と読むのは無理かも知れませんが、

 

「プレ」と名乗るには理由があります。

 

むかーし「プレアデス星人はかく語りき」という本を、たまたま図書館で読んで

 

自分は「プレアデス星人」だと思い込んだ時期があって(ちょっとアブナイかも)

 

私はネット上で(ナローバンドの時代、1998年頃~)「Pleiades 」と名乗っていました。

 

しかしネット上のお友達との交流で、

 

「タイピングが面倒」と言われて「Ple」さんと呼ばれるようになりました。

 

 

 

 

棒原神社(参拝日2021年8月29日)

 

 

 

つまり私のHN「Ple」は、星の「昴」に由来するのです。

 

ちなみにこの神社の鎮座地はJR外城田駅近くの小さな集落の裏山。

 

付近に駐車場はありません。

 

神社入口付近に空き家が一軒あります。

 

私はその空き家前に車をとめました。

 

伊勢市在住の「125社めぐらー」仲間のアドバイスでした。

 

地元の方の姿が見えたら「神社参拝です」と、一声かけることは礼儀ですね。

 

スマホの地図のおかげで、最近はずいぶんと125社巡りも楽になりました。

 

スマホの地図と、上記のような特徴を知っていれば

 

小さな神社、山の上の神社でも迷うことなく参拝出来ると思います。