朝熊神社（奥）・朝熊御前神社（手前）2014/11
長く神社巡りをしていると、しばしば「ご縁」を感じることがあります。
人とのそれと同じように、出会うべくして出会ったと感じたり
また逆に「まだ参拝する時期ではない」とばかりに参拝の機会を逃したり。
お社の前で神様にご挨拶をしながら「呼んでいただいた」と感じることもあれば、
「本気で来る気があるのか」と試されることもあります。
五十鈴川のほとりの丘の上に鎮座する朝熊神社と朝熊御前神社。
この圧倒的な存在感は、
明らかに他の摂社よりもひとまわり大きな社殿のせいだけではありません。
この両社の神さまは非常に厳しく、
2014年の125社巡りでは、３回目の訪問でやっと向き合うことが出来ました。
2014年の125社巡りは、３月３日から１１月２９日にかけて
５回の伊勢行で延べ日数は１０日ほど。
夫婦で手分けしながら十分に準備をしたこと。
そしてあまり無理な計画をしなかったこともあってか、
それぞれの伊勢行では予定通りかそれ以上の数の参拝が出来ました。
しかし内宮摂社第１位の朝熊神社、同２位の朝熊御前神社は
再チャレンジを強いられた唯一の場所でした。
2014/10
先日の記事にも書きましたが、最近はネットやスマホの地図の進化が著しく
伊勢神宮125社巡りもたいへん楽になりました。
それでも私の125社巡りの経験は、これから125社巡りに挑戦しようと言う方々に
お役に立つこともあろうかと思います。
特に古いナビを使用している場合だと、私が冒した朝熊神社での失敗と
同じ轍を踏んでしまうケースがあるかも知れません。
朝熊神社周辺（Google Map）
最初の参拝（断念しましたが）は夏だったと思います。
ナビでは目的地に設定出来なかったため（2014年）、神社付近を目的地に設定。
しかし設定場所がまずかったのか、到着したのは上の地図の「緑線の丸」付近でした。
緑色の矢印方向に道があり、神社方面には行けそうに見えます。
しかし実際は道の両側には１ｍくらいの雑草が生い茂っていて、
轍は残っているものの道の中央にも雑草があって、とても車で行く気になれない状態でした。
スマホの地図では他のルートが分からず、
その日の参拝は断念しました（時間切れでもあったため）。
再チャレンジは2014年10月18日。
ネットの地図や航空写真などで事前に検討した結果、
「朝熊ＩＣ」付近から行くことにしました。
幸い上の地図の赤い矢印部分に数台分の駐車スペースがありました。
そこから青い矢印方向に徒歩で神社を目指しました。
途中で激しく犬に吠えられましたが、神社に到達することが出来ました。
地図には表示されていませんが、
神社の前まで普通車サイズなら通行可能な未舗装の径がありました。
そして青線の丸印あたりには、駐車スペースがあることも判明。
ちなみに地図には表示されていませんが、
鏡宮神社（内宮・末社）に渡る小さな橋もあります。
2014年には鏡宮神社は地図には表示されていませんでした。
上の地図の左上角付近に「加努弥神社」がありますが、これも125社の１社です。
2014年のネットの地図では、ここが「鏡宮神社」と表記されていました。
2014/10/18
二社並んだ迫力ある社殿。
社殿に通じる苔むした石段など。
ここは素晴らしい神社だったのですが、困ったことにここの撮影には不満足でした。
あまりにもお天気が良過ぎて、木漏れ日がまだら模様のように社殿に降り注いでいました。
こういう「明暗差」が激しい場面の撮影は、デジカメは苦手なのです。
いろいろ設定を変えてみましたが、上の写真が限界。
本来の美しさとか、神聖さからは程遠い写真になってしまいました。
なので125社巡りの最終日、３度目のチャレンジとなりました。
その日は朝熊神社に到着と同時に激しい雨。
御祭神は農耕の神と水の神なので、「歓迎の証」と思うことにしました。
その時の写真が冒頭から3枚の写真です。
2019/3
こちらの写真は御造替を終えたばかりの朝熊神社。
2019年３月に参拝したときのもの。
この日も雨が降っていました。
龍神さまとは違った意味で、ここは雨が似合う神社だと思います。
しかし神社前の駐車スペースは、天候によってはぬかるむかも知れません。
服装や靴にはご配慮くださいね。
前述のように道も未舗装で狭いので、ハマーやベンツSクラスでは行かない方がいいかも。
次回は１２５社中の「難所」や、到着してから注意が必要な神社をご紹介します。
「誰が興味あるんだ？」とは言わないで下さい。
そのことに関しては、今は考えないことにしていますので
。