伊勢神宮で内宮・外宮に先駆けて最初に遷御が執り行われる神社 | KANSAI SANPO

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  +伊勢神宮125社巡り

外 宮

 

 

2013年(平成25年)に始まった、伊勢神宮の第62回式年遷宮。

コンビニにまで特集記事の本が並んでいましたし

マスコミでも頻繁に取り上げられて話題となったことは記憶に新しいと思います。

 

とは言え、あれからもう9年も経ったのですね。

 

私は2006年から毎年欠かさず伊勢神宮に参拝していますが、

 

あの年の「式年遷宮ブーム」も参拝者数もすごかったのを覚えています。

 

 

 

 

月讀宮(2012)

 

 

 

伊勢神宮(正式には単に「神宮」)は

内宮・外宮の正宮と14の別宮や、摂社、末社、所管社を合わせた全部で125社の総称です。

私は2014年に、ほぼ1年かけてその125社巡りを達成いたしました。

 

2015年以降は、式年遷宮で新しくなった神社を少しずつ回っています。

 

2013年10月の斎行された内宮・外宮の「遷御の儀」以降、

 

全く話題にならなかった「式年遷宮」ですが、2022年の現在も続いています。

 

なにせ伊勢神宮には125社もあるのですから。

 

 

 

 

月讀宮 他(遷御後)

 

 

 

2013年に内宮・外宮の正宮と、それぞれの荒御魂(あらみたま)を祀る別宮

荒祭宮(あらまつりのみや)と多賀宮(たかのみや)の遷御の儀が行われました。

以降、その他の別宮や所管社などで遷御、造替あるいは修繕が行われているのです。

ところで、内宮・外宮よりも先に新しくなる神社をご存知でしょうか?

 

 

 

 

宇治橋

 

 

毎年とはいかないまでも、

 

数年ごとくらいに伊勢に参拝される方ならご存知かと思いますが

式年遷宮の4年前の2009年11月、

宇治橋が新しく架け替えられて、「渡始式(わたりはじめしき)」が行われました。

本来は昔から、式年遷宮の年に宇治橋の造り替えも行われたそうです。

しかし第59回神宮式年遷宮は第二次大戦後の混乱期だったため、

昭和天皇のご配慮により無期延期とされたそうです。

 

しかし地元の人々の要望もあって、宇治橋の架け替えのみ行われたそうです。

その4年後に式年遷宮が行われました。

その後は参拝者にとっても建替え・架け替えの混乱が軽減できること、

そして大工や業者の人員確保なのどの理由から

以降そのまま、遷宮と宇治橋の架け替えは4年のずれがあるのだそうです。

 

 


饗土橋姫神社

 

 

 

あまり知られていませんが、実は宇治橋の架け替えに合わせて新しくなる神社があります。

皇大神宮(内宮)所管社・饗土橋姫神社(あえどはしひめじんじゃ)です。

内宮の宮域に入る手前に鎮座する小さな神社で、訪れる人はほとんどいません。

この森のすぐ前は、最も車が多い宇治橋前の駐車場なのですが・・・。

御祭神は宇治橋鎮守神(うじばしのまもりのかみ)。

饗土橋姫神社は宇治橋の鎮守なので、内宮・外宮に先駆けること4年

 

宇治橋の架け替えと同時に造替あるいは修繕が行われるんです。

 

 

 

 

 

 

次の式年遷宮は2033年。

 

今は「誰が興味あるんだ?」と言われそうですし、

 

次の式年遷宮が2013年のときのようにブームになるかどうかはわかりません。

 

しかし饗土橋姫神社の存在はちょっとした「ネタ」になりますよね。

 

ちょっとしたウンチクネタですが、次に宇治橋が架け替えられるのは2029年。

あなたが飲み屋などで自慢げにこのネタを披露してウケるには

その年かその4年後の式年遷宮の年まで待たなくてはいけないようです。

それまで覚えておいてください。