御蔭祭
明日5月15日は葵祭ですね
本祭の行列は見れませんが、5月12日に行われた下鴨神社の御蔭祭を見てきました
御蔭祭(みかげ)とは?
御蔭祭とは、5月15日に行われる葵祭に先立って下鴨神社へ神霊を迎える神事です
5月12日の朝、下鴨神社を出発した神職一行は、左京区上高野にある御蔭神社に向かいます。
御蔭神社が鎮座する御蔭山は下鴨神社のご祭神が降り立った山だとされていて
毎年この地で下鴨神社のご祭神・賀茂建角身命と玉依媛命の新霊が生まれるとされています。
御蔭祭は、この新しく生まれた神霊を山の麓にある御蔭神社の本殿まで迎えに行くという神事です。
この新しく生まれた神霊=新しい魂のことを「荒御魂(あらみたま)」とも呼びます。
御蔭祭の歴史は古く、
社史によれば紀元前581年頃、第2代綏靖天皇(すいぜい)の頃に始まったといわれ
日本最古の神幸列の歴史をもっています
御蔭神社につくと神事がとり行われ、新馬に神霊を移し
神職をはじめとした多くの人々が神馬とともに下鴨神社まで巡行します🐎
路次祭
多くのサイトで御蔭祭のコースを調べると
「御蔭神社→下鴨神社」と記載されていますが、
御蔭神社から下鴨神社の間に下鴨神社の境外摂社・賀茂波爾神社に立ち寄ります。
賀茂波爾神社(かもはに)は別名「赤の宮」とも称され、一乗寺駅の近くに鎮座しています。
「赤の宮」と通称されるのは、境内に鎮座する権九郎稲荷神社の
鳥居や社殿の赤さが目立っていたからそう呼ばれるようになったといわれています。
この賀茂波爾神社についた一行は「路次祭」を執り行います。
この路地斉では祭の無事を祈願し、舞楽「還城楽(げんじょうらく)」が奉納されます。
Twitter(X)でみている感じだと、賀茂波爾神社が一番混んでそうな雰囲気でした👀
行列は賀茂波爾神社を出発し、御蔭通を通って、河合神社に入ります。
切芝神事
その後、糺の森の「切芝(きりしば)」と呼ばれる場所で神事が執り行われます。
これを「切芝神事」と呼びます。
16時ころから神霊を背にのせた神馬の前で
「東游(あずまあそび)」と呼ばれる優雅な舞が披露されます。
3回ほど舞ったあと、一行は列を整え本殿へと向かいます。
本殿でも神事が行われますが、こちらは一般非公開。
神職一行で厳かに行われます。
葵祭の意味
我が国最古の祭りの形式を伝えるとされている御蔭祭が終わると
5月15日の葵祭本祭
葵祭はこの御蔭祭で新たに神社に来られた神霊に対して
宮中からお供え物を持っていく行事なんですね
上賀茂神社では?
上賀茂神社でも「御阿礼祭(みあれまつり)」という、同様の神事が執り行われます。
下鴨神社の御蔭祭と同じ12日の深夜に行われ、こちらは完全非公開です。
御蔭祭同様、神の新しい魂を迎え入れます。
祭礼中は祝詞以外、神職同士でも一切口をきくことが許されないそうです。
アクセス
御蔭神社
京都市左京区上高野東山207
🚌京都バス「八瀬駅前」徒歩15分
🚃叡山電鉄「八瀬比叡山口」徒歩10分
賀茂波爾神社(赤の宮)
京都市左京区高野上竹屋町36
🚌市バス「高野」徒歩5分
🚃叡山電鉄「一乗寺」徒歩10分
下鴨神社
京都市左京区下鴨泉川町59
🚌市バス「下鴨神社前」すぐ
市バス「糺の森」徒歩5分
🚃京阪「出町柳」徒歩15分
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