祇園祭のプレミアム席のこと、京都市観光協会さんが、酒類・食事の提供を見送ることで、決着がついたようです、良かった良かったです(#^.^#)
少し間が空いてしまいましたが、5月に少しご紹介した「初公開の建仁寺塔頭西来院」です。
玄関前庭 九華青蓮・きゅうかしょうれん
今回全面改修され、名称も新しくなりました。
阿波の青石が使用され、蓮の花の開花を表現しています。
ご住職によると、青石を使用しているのは、お釈迦さまのお目は青蓮目であったと経典に書かれているからでした。
本堂前庭園 峨眉乗雲・がびじょううん
枯山水庭園、蘭渓道隆禅師が修行された中国峨眉山の雲海の様子であり、巨石も同山から運ばれたものです。
白砂の筋の間隔が大きいのは水ではなく、雲を表わしているからとのこと。
作庭は中根庭園研究所の中根行広、直紀氏ご兄弟によるもの、お二人は「昭和の小堀遠州と称される中根金作氏」のお孫さんです。
中庭
開祖のお名前にちなみ蘭の花が添えられています。
水盤は彫刻家楽雅臣氏の作品、禅の「円相」を思わせるものです。
楽氏は15代楽吉左衛門(直入)氏のご次男、中根氏ご兄弟も合わせ、才能は遺伝するをつくづく感じました。
本堂天井画「白龍図」 これはすごい迫力でした!
中国のビジュアルアーティスト陳漫(Chen Man、チェン マン)氏が制作、奉納されたものです。
寝転がって見てくださいとのこと。
また、天井に図を貼り付けるのは大変な技術が必要だったようです。
京都の熟練職人の皆さまが力を合わせて、作業されました。
唐獅子図屏風 こちらも陳漫氏の作品です。
ご説明の方は、左の唐獅子の背後に菩薩さまが見えると話しておられました。
ご案内は行き届いたものでした。
ご説明も含め公開をお手伝いしている方々は、この寺院の雲林院宗碩住職さまに帰依しておられる方々だそうです。
一般のガイドさんと異なり、お心が満ちたお話であることに感じ入りました。(私見ですが・・・・)
金屏風 登龍門
作者はキーヤンと愛称される木村英輝氏の作品です。
阿吽の2匹の龍と鯉が描かれています。
鯉が滝を登って龍になるとの故事に基づくもの。
今回の改修は若いアーティストと熟練の職人さんの力を結集したものとのご住職のお言葉をしっかりと感じたひとときでした。
また、プラントハンター西畠清順氏より、庭園には蘭渓禅師のお名前にちなみ蘭の花が植えられています。
残念ながら、訪問時は春蘭は盛りを過ぎていました。
ブルーボトルのコーヒートラックによる出店がありましたが、期間限定です。
西来院の雲林院宗碩住職は「私はここで出家したので30年ぶりに戻ってきた。中国に戻ることなく亡くなった蘭渓禅師の教えを世界中の人々に伝えたい」と話しておられます。
ご住職は甘茶の寺として有名な霊源院のご住職でもあります。
おみほはんは転倒以来腰痛が酷くなりました。
長く座っていることがむずかしく、ブログは当分お休みし、講座の資料作りのみといたします。
最後に、以前にも申し上げましたが、「京都検定1級突破よりも人間に大切なことは、ごめんなさい、ありがとうを素直に言えること」と、今回も21年1月に続いて実感しました。
今回は京都検定とは関係のところの出来事ですが・・・・。