一人旅行のすすめ 完結 | カヌー部日誌

カヌー部日誌

京都大学体育会カヌー部のブログです!遠征レポートや日々の練習その他云々を部員がお伝えします!

山広です。

書くの遅くなってすいません。1年以上の前の旅行について書く情熱が僕にはもうありません。ラストなんで見てほしいです。

 

 

3日目後半

正解は…下灘駅!

海が見える駅として何度も青春18切符の広告に採用されている観光駅。

愛ある伊予灘線に乗ること40分。車内は満員。下灘駅が近づいてきた。車内から駅を見てみるとすごい量の人が!狭いホームぎっしりカメラを構えてこちらを激写!駅につくと多くの人が下車する一方で、乗ってくる人はほとんどいない。どうやらみな車で駅まで来て、撮影しているらしい。それくらい有名な観光名所だったとは!田舎めぐりのつもりが最後の最後にミーハー観光スポットに来てしまったことを悔やんだ。それでも確かにいい景色。夕暮れ時で海がきれいに見える。現在時刻は16時20分。ちなみに次の列車は17時49分だ。景色がいい以外は本当に何もない無人駅。自分たちの乗ってきた電車を撮り終え、行ってしまうとほとんどの観光客が駅を後にする。とりあえず次の列車まで散策することにした。ホームを出ると観光客向けのコーヒーショップ「下灘珈琲」があったので、コーヒーを買い、江川崎で買った四万十牛バーガーを食べながら海沿いを歩く。どうやら近くに千と千尋の神隠しでお馴染み海にのびるレールがあるらしい。徒歩7.8分のところに確かにあった。なんの線路で誰が設置したのだろう…風情はたっぷり。あたりは暗くなってきて、人も少ない。あとは帰るだけ。2泊3日の旅行を思い出しながら海辺でのんびりすごした。

電車の発車が近くなってきたのでホームまで戻ると、その列車を狙ってきた観光客で再びホームに多くの人が。観光協会の人か、ここらへんに詳しい人が分からないが、観光客向けに駅の説明をしていた。「ここから見えるあの島がDASH島でお馴染みの由利島、で隣の島が人3人(生きてるかしらんけどね~だそうだ)と500匹うさぎがいる大久野島」へーこんなところに。そのおっさんからここでしかもらえない、(俺が作った、俺がここ来た時しかもらえないぜと言っていいた)限定ステッカーとやらを無料でもらい、電車に乗り込む。向かうは松山。

2時間電車に揺られ、松山到着。時刻は19時半。広島出身の自分は松山は何回も行ったことがあるため別にテンションは上がらず。広島港へ向けて出発しようと思ったが…やっぱ帰りたくない。となんとなく思ってしまったのでもう一泊することに。ホテルをとり

、市内を歩く。遠くに観覧車が!自分は観覧車を見つけると必ず乗る趣味があるので松山駅から1キロ離れたショッピングモールの上にあった観覧車に“一人”で乗り、松山市内の夜景を見た。いい夜景だったが、一人で観覧車に乗るのは何回やっても人の目が気になる。そそくさと観覧車を後にして夜ご飯を探す。この時点で21時前&年末だったため中々店が開いていない。何とか店を見つけた。「鯛めしかどや」愛媛といえば宇和島名物鯛めし!高いが気にしない。うまい。

食べ終わってホテルに行こうとした道すがら。「喜助の湯 今夜泊まれます 2900円」の広告が目に。松山といえば道後温泉。自分は人が多すぎるからあまり好きじゃないが。ただ温泉はいたるところにある。喜助の湯自体も以前行ったことがあったが、このプランがあることは初めて知った。快活好きの自分としては、泊まれる温泉に惹かれるものがある。でもホテルとっちゃった。キャンセル料100%。ダメもとで電話で交渉したら、キャンセル料いらないと言われて耐え。迷わず喜助の湯へ。この時深夜1時。温泉に岩盤浴、コーヒー牛乳疲れが吹き飛ぶいい温泉。どんな寝床かなと思ったら、まあ雑な仕切りしかないフラットシートや1メートル間隔に並んだマッサージチェア…十分!人は少しだけ。館内着に着替え、たくさん置いてあった漫画を読み、ラジオを聞きながら寝落ち。

 

 

4日目

大晦日。朝一で広島へ帰る。9時お土産を買いこみ松山港駅まで電車で移動。フェリーへ乗り込み広島港へ。フェリーで食うカレーうどんはうまい。12時半広島へ到着。路面電車で帰宅。去年帰宅が大晦日の23時半になっただけに、昼までに帰れてよかった。

 

 

 

長きにわたりお付き合いいただきありがとうございました。

自分の一人旅行のモットーは「飯以外ケチる」「観光名所を敢えて避ける」「田舎を攻める」「ノープラン」の4つでかなり特殊です。まあ一緒に旅行してても楽しくないでしょうね。

学生ゆえにお金がないため、長期旅行をするために移動やホテルにあまりお金をかけたくないです。飯はラブなので別ですが。また観光名所は人生で友達や家族といつか必ず行くだろうと思っているので、時間がある学生生活だからこそ中身の"うすーい"旅行をするんです。時間のない社会人になったら予定詰め込み&時間管理的な旅行をするでしょうから、こんな旅行したらなんもない、空虚な旅行だったと後悔するかもしれないです(自分はこういう旅行いつまでもしたいですけどね)。だから計画もなく、なんとなく電車の終着点や乗り換えなどの時間に付近を放浪したり、二度と行かないかもしれない土地や人に会い、一期一会の出会いをすることで喜びとワクワクを感じるんです。そして旅行を振り返ってみてもう行かないんだろうな~とか感傷に浸るんですが...

 

 

 

 

第二章 まさかのホテルココモ再び!

半年後の9月。帰省した時。山口に住む高校の友達と四国パチンコ旅行行かね?といわれ、彼のロードスターに乗って山口からしまなみ海道を渡って四国へ。

 

訪れた場所ダイジェスト

朝6時 広島市出発~9時 亀老山展望公園(しまなみ海道大島にある展望台で美しいしまなみ海道を一望できる。) ~10時 今治市で食事~14時 四国山地縦断。四国カルストへ(2m先が見えない人生で出会ったことのないレベルの霧に死にかけた。何も見えなかったクソ)

 

こちらもノ―プラン。四国カルストドライブがしたかった相方は天気悪すぎて萎えてしまい、これからどこ行くか決められない。で半年前の一人旅行の話をしたら。じゃあそれなぞろう!といわれ二度と行かないだろうと思っていた旅行先を再び訪れることに!まず向かったのは安和駅。年末旅行2日目に乗り換えに数時間かかるため、降りずに通過した太平洋の見える駅だ。改めてホームから見るとエモい。近くにあるしんじょうくんローソンがかわいかった。あっ...あとここ須崎市はカヌーで有名だよな!時刻は18時そのまま四万十市へ。半年ぶり。道とか風景とかかなり覚えてるもんだ。なつかしい。もはや広島、京都に次ぐ第3の地元感。どこに泊まるか。いろんなホテルがあるわけだが、アクセス、屋上温泉、値段、カップ麺サービスの観点からまたまたホテルココモが候補に浮上。相方即決。またここに泊まることになるとは...ほんとは別のホテルに行ってみたかったが...車を置き、チェックイン。雨でぬれまくったのでまずは温泉。またも誰もおらず、独占。でも2人で入るのはまた違った楽しさがある。すっきりし四万十市を散策。中村駅のレンタルチャリ屋、カワクボ理容所、たにぐち。何も変わらない。また会う日がくるとは。で年末は開いていなかった居酒屋で乾杯。もう20歳。お酒も飲める。藁焼き鰹もいただきました。食後はカワクボ理容所の対面にある、年末旅行でトイレを休憩したパチンコ屋で僕たちは1万ずつ負けました。田舎のパチ屋は危険じゃ!その後はホテルロビーで卓球をし、置いてあったイニシャルDを読んで寝た。車旅行にイ二Dは危険じゃ!

2日目は朝から佐田の沈下橋へ四万十市は結局ここ。いい天気。そして年末とは違い暑い!さすが元日本一暑い街。そして観光客も結構いた。車で通る沈下橋はとても緊張。まじで落ちそう。橋を通る通行人は橋の隅ギリギリによけてくれた。沈下橋近くには年末にはなかった「hotori coffee」という移動式カフェがあった。下灘駅もそうだが、田舎の観光地にはこういうカフェがぽつんと一つだけあるもんだ。いただいたのは「黒潮町産グリーンレモンソーダ」。爽やか~。2人で飲んでいると、突如近づいてきた右目黄色左目青のオッドアイ野良猫に異様なほどなつかれる相方。僕には興味がなさそうでした(泣)。

年末暗くて不気味だった山道も、明るいお昼に来る気分爽快だった。

こっからは初めての土地。沈下橋から車で10分のフクヤスポーツバッティングセンターで汗を流し、電車が通っておらず年末いけなかった四国最南端足摺岬へ。マックで朝食を食い、車を進めること1時間半で到着。太平洋一望気持ちいい。特に周りは何もなかったが、昼は近くで唯一開いていたバブル期に建てられた感の強い食堂で自分は鰹のたたき定食、相方はクジラのたたきを食べた。ちょっともらった初めて食べるクジラのたたきは魚というより肉って感じでうまい。そこからは土佐清水市、宿毛市を通り海沿いを進み北上。道の駅めじかの里土佐清水、道の駅宿毛サニーサイドパークで、あの日飲んだごっくん馬路村を飲んだり、ソフトを食べたり、お土産を買いながらのんびり進み、四国山地を越えてすぐの大洲市へ移動。19時パチンコ2日目。二人それぞれ15000円負けたころで事件が。相方が突然腹痛で苦しみだした。急ぎホテルをとるも20キロ先。死にかけながら運転する。獣医学部の彼曰く思い当たるのはくじらのたたき。サルモネラ菌の症状とのこと。一口もらった自分は何ともないが...。汗と発熱、腹痛、しびれが止まらない。助手席から全力で励まし1時間後なんとか隣の内子町のホテルAZ(ホテルAZは5000円以下、朝食バイキングのホテルで大好き)へ。急いでチェックインを済ませ部屋へ。相方は顔真っ青でトイレにこもりっぱなし。ずっとうなっている。薬を買いに行こうにも田舎すぎてどこも開いていない。救急車を呼ぶ覚悟で看病。すべてを出し切るしか治療法はないそうでその夜はとても大変だった。

3日目元気な自分は朝一番からバイキングでがっつくも、相方は何も食えず...症状は和らぐも、まだまだ腹が痛いようで。しかし家まで400キロとまだまだ遠い。相方しか運転できない(保証的に)。んで正露丸飲んでリフレッシュのパチンコを松山市でするもまたまたお互い15000円負け。相方再び腹痛に苦しみ車内に悲壮感漂う。もうどこにも行かない。ひたすら家を目指す。東へ東へ。しまなみ海道を渡り、今度は西へ西へ。心配だった自分は広島で降りず、山口の彼の家までついていくことに。夜21時ごろやっと山口市着。彼の家に一泊した。走行距離1300キロ。マジお疲れ。飯が食えない彼のため我慢していたが、腹減りすぎたので相方が寝静まった後、家を抜け出しスーパーで爆買いし、真っ暗な部屋で申し訳なさそうにがっついたのはいい思い出

。4日目は昼に起き、なぜかイナイレの映画を彼の家で見て感動。することがなくなりラストパチンコ。もうお互い4万負けている。相方1万負け破滅するも、自分10万勝ちを最後に決め、のりうち成功。総まくり。神は見ていた。四国でパチンコはもう打たない。

 

 

ココモにいった話だけ書こうと思ったらどうでもいいパチンコのことまで書いてしまった。

こんな短期間でもう行かないと思ってたところに舞い戻ってくることあるんですね。でも一人と二人、電車と車、冬と夏、目的の違いなど1回目と2回目で別の楽しみ方ができたのはおもしろかったです。

一人旅行が複数人での旅行に対して勝ると思うところは相手への配慮が必要ということです。自分が行きたいと思った場所でも、相手の気分次第で遠慮せざるを得ない。今回だと相手の体調が死にかけ、気になるグルメも観光地も提案づらかった。観光というめったに行けない土地に行くからには自分は全て自分の思いのまま堪能したいと思ってしまいます。

ただみんなで行く旅行は一つ一つの出来事を一緒に体験し、思いを共有できるという喜びがあります(だからできなかった分一人旅行記を書いてるわけですが)。あと体調崩したときに一人だとやばいだろうなと相方を見ながら感じました(笑)

故に自分は一人でも複数人でも、どっちの旅行も好きです。ただ一人旅行に行ったことがない人たちは行ってみることをお勧めします。みんなで行く旅行とは違った発見やおもしろさ、高揚感を感じられると思います。

あと四万十市大好きです。どちらかというと夏に行く方がおすすめです。みなさんも訪れてみては?

 

 

3.4日目

 

9月旅行