インドネシア旅行 1日目 | kyoritsu-utsunomiyaのブログ

kyoritsu-utsunomiyaのブログ

ブログの説明を入力します。

6泊5日の旅行です。

うち2泊は機内泊ですが。

行き先はインドネシア、東南アジアで最大の人口の国です。

世界的にも人口約2億7千万人と4番目の大国です。

インド→中国→アメリカ→インドネシア、です。

インドネシアといえば一番有名なのはリゾート地のバリ島かもしれませんが、今回は古都ジョグジャカルタと首都ジャカルタを巡ります。

羽田空港はチェックインも進化していました

荷物を預けて、出国審査もスムースに済ませました。

時間的にも免税店は殆どが既にクローズ、円安で購買意欲も無いのでラウンジに直行です。

ANAラウンジでまずはビールを飲んで一息つきました

今日は普通通りに仕事をしてからの夜行便だったので、日中は飲まず食わずでした。

ほっとしているとある事を思い出しました。

「レンタルWiFiを受け取るのを忘れた」です。

レンタルWiFiのカウンターはもちろん出国前のフロアにあります。

既に出国手続きを終えているので戻れません。

ラウンジの窓口で相談すると「契約内容がスマホ画面で分かれば取りに行ってきます」とのお言葉。

ANAラウンジの女性スタッフが「神」に見えました。

カレーや唐揚げを食べながら待つこと約20分、先ほどの女性スタッフがレンタルWiFiを持ってきてくれました。

本当に助かりました。

何度も頭を下げてお礼を言いました。

 

夜中の出発なので機内食はありません。

でもせっかくだから、食い意地の張っている僕は夜食を注文しました。

夜食に豚骨ラーメン食べました

結構な匂いがして、周りの乗客に迷惑かな?

と思ったのですが逆に匂いに釣られたのか「僕にも豚骨ラーメンください」という方が何人もいました。

夜食後は朝まで爆睡します。

映画も見ません。

今寝ないと明日の行動が心配です

年齢を感じさせる行動パターンです。

もっと若い頃ならば何本も映画を見ていたはずですが。

日本時間4:30に出された朝ご飯

結構、美味しかったのでほぼ完食しました。

メインはナシュゴレンではなくシーフードピラフでした。

朝の6時前にジャカルタに到着

こんな飛行機でした。

エンジンはロールスロイス製でした。

朝早いので空港には殆ど人がいません

ジャカルタの空港の名前は「スカルノ・ハッタ国際空港」、そうですデヴィ夫人の旦那様の名前がついた空港です。

この話は後ほど。

荷物も中々出て来ません。

20分は待ったと思います。

やっと荷物を受け取り、これからArrival Visaを取りに行きます。

500000ルピア、¥5、500の日本円払いでした。

少し前までは¥5、000で済んだそうですので、円安の影響がここにも現れていました。

30日以内の入国はこのVisaで大丈夫です。

コロナ検査も現在は不要です。

この後に入国税関での手続きが待っています。

特に日本から持ち込んで申告するものもありません。

スマホでQRコードを読み込んで、税関申告をするのですがトラブル発生。

僕のiPhoneから入力が出来ないのです!

名前もパスポート番号も上手く入力されないのです。

パニックになりました。

この画面を使うと入力出来ません

暇そうにしていた空港職員?に聞くと「こっちだよ」みたいな感じで画面を切り替えてくれました。

この画面だと大丈夫でした

血圧上がりました。

こちらの画面が世界標準なのですね。

とりあえず入国出来ました。

 

これから国内線に乗り換えてジョグジャカルタに向かいます。

同じ航空アライアンスならば荷物の積み替えもやってくれると思いますが、今回は別々のアライアンスでした。

ANA「スターアライアンス」→ガルーダインドネシア「スカイチーム」なので自分でやりました。

ジョグジャカルタはインドネシアの古都、日本で言うと京都のような所らしいです。

やっと国内線のチェックインカウンターに辿り着きました

羽田空港と似た雰囲気でした。

この時点で降機してから1時間半近く経っていました。

2時間弱の乗り換え時間はギリギリでした。

荷物を預けて搭乗口に向かいます。

ラウンジに立ち寄る余裕はもちろんありませんでした

イスラム教徒のために「Prayer Room」がありました。

気をつけた事はありませんが、羽田空港にもありそうですね。

国内線のショップはまだオープンしていないところもありました

7:55発のジョグジャカルタ行きに乗りました

「NEW」と記載があるのは新しいジョグジャカルタ空港、と言う意味です。

ジョグジャカルタには新旧2つの空港が併存しています。

インドネシアのフラッグシップエアラインのガルーダ・インドネシア航空です

これから約1時間20分のフライトです。

軽食が出されました

AQUAというお水だけ頂きました

機上からのジョグジャカルタ

基本的に田園地帯のようです。

 

空港では予約しておいたガイドさんが迎えに来ていました。

早速、車に乗ってボロブドゥール遺跡に向かいます。

今回の旅行の目的の1つの場所です。

今年の6月22日に天皇陛下が訪れた遺跡です。

入場券代わりのQRコード付きリストバンド

草履に履き替えさせられます

これは強制です。

天皇陛下も履いていました。

遺跡の石を痛めないため、だそうです。

草履は持ち帰りOKでした(荷物になるので持ち帰りはしません)

ここで10分ほど待ちました

1度に入場出来る人数が決まっているようでした。

ツアーガイド1人あたり10名くらいで案内されます。

奥に見えるのがボロブドゥール遺跡です

1812年に発見された仏教寺院です

 

してはいけない「11戒」です

ドリアンの木が生えていました

ドリアンの実

臭いけれども美味しいやつです。

仏像の説明パネル

読んでいるとガイドさんに置いていかれるのでパスです。

サンダル姿は恥ずかしい

ボロブドゥール遺跡は巨大でした。

敷地面積ではアンコールワットの方が広いと思いますが、1つの建物としてはピラミッド並みではないでしょうか?

ドローン映像はこんな感じです

123 x 123メートルの正方形の建物です。

この遺跡はシャイレンドラ王朝統治中の9世紀に建てられたそうです。

グプタ建築という寺院デザインだそうです。

これらのレリーフは仏陀の一生を現しているそうです

壁面にはこのようなレリーフが全部で1460面もあるそうです。

レリーフはブロック毎に色が違っているものがありました

ガイドさんの説明では「風雨による経年劣化」や「修繕のために1ブロックだけ取り出して入れ替えている」などが原因のようです。

これらの石のブロックは単純に置かれているのではなく、ブロックの底面と上面に凹凸があって、上下がパズルのように組み合わさってずれない工夫が施されています。

王様とお后様でしょうか?

とても凝った造りになっています

祠のような構造の中に仏像が収められています。

設計図などはあったのでしょうか?

雲に乗っている仏様

孫悟空の筋斗雲 (きんとうん)の原典かも?

京都宇治の平等院にも雲に乗った52体もの「雲中供養菩薩像」があります。

調べると平等院のものは1053年に制作されているので、ボロブドゥール遺跡のものの方が古かったです。

宇治の平等院の雲中菩薩像(平等院のサイトから拝借)

ボロブドゥール遺跡のものとそっくりです。

ただし、こちらは木像ですが。

かなり急な階段を昇降しなくてはなりません

もちろん手すりがあるのですが、それでもキツイです

ボロブドゥール遺跡は4層の回廊構造になっています。

船のレリーフ

かなり詳細に描かれています。

当時の船の大切な資料ですね。

仏陀も船に乗ったのですね。

各層ごとにこのような回廊があります

 

釣鐘状の仏塔をストゥーパと呼びます

全部で72塔あるそうです。

この中に仏像が安置されています。

石の色を微妙に変えてモザイク状に見せています。

アート作品ですね。

1つだけストゥーパが外されていて、中の仏像が露出しています

 

 

 

祠の中に仏像

とても凝った造りで、上部はアーチ橋のようです、

このような石の応力を利用した建物は古代から見られますね。

人間の知恵は相当に古い時代から備わっていたのですね。

天皇陛下も今年の6月22日にご訪問されています(宮内庁のサイトから拝借)

マンツーマンのガイドですね。

陛下はバティックのシャツが似合っていますね。

 

遺跡の至る所で見かけるTWCマーク

Taman Wisata Candiの略で、株式会社でした。

ジョグジャカルタの世界遺産を国際レベルで管理する会社のようです。

このような会社の努力がないとユネスコには認定してもらえないのです。

土産物ストリート

ボロブドゥール遺跡の出口から駐車場まではこのような通りが密集していました。

もちろん買い物はしません。

念願のボロブドゥール遺跡を見た後はガイドさんの車でランチです。

 

ランチの前に銀細工のお店に立ち寄りました。

銀細工もインドネシアの特産品のようです。

インドネシアは石油の他にもボーキサイト(アルミニウムの原料)、銀、銅、錫などの鉱石の産出国です。

上皇様の若かりし頃の写真が飾られていました

美智子様も銀細工のブロートを買い求めた、と言っていました。

お土産物は買いませんでしたが両替だけしてもらいました

1円=100インドネシアルピア、のレートでした。

2万円を両替したので「2000000インドネシアルピア」でした。

半年前までは1円=130インドネシアルピア、のレートだったそうです。

ここでも急激な円安を実感しました。

 

ランチは今日のガイドツアーに含まれていました。

ジャワカレーのお店です。

半テラスのような店内でした

前菜?が出てきました

えびせん、ポテトチップ、ピクルス、豆腐スープ、でした。

チキンカレーは少し辛いだけでした

サラサラのスープカレー系でした。

チキンそのものは美味しかったです。

ビーフカレーは甘かったです

さすがにムスリムの国なので「豚」は出されません。

ジャワカレーと言うと日本人ならば「ハウスのジャワカレー」ですが

ジョグジャカルタのジャワカレーは全くの別物でした。

いわゆるインディカ米

4人前?とも思える量でした。

ジョグジャカルタのカレーには「ナン」は全く合わないと思いました。

野菜炒め?も出てきました

薄味で固かったです。

白身魚の揚げ物

これも不味くはなかったけれども満腹で1切れだけしか食べれませんでした。

最初に出てきたら結構食べてしまったかも。

 

ランチの後は今日2番目の目的地、プランバナン寺院に向かいました。

ここもボロブドゥール遺跡とともにユネスコ遺産に認定されています。

ボロブドゥール遺跡が一塊ならばプランバナン寺院は「寺院群」です。

寺院1つ1つはボロブドゥールに劣りますが数が多いです

8世紀末〜10世紀(諸説あり)に建造されたと言われています。

インドネシア最大のヒンドゥー教寺院で、元々は240もの祠堂が並んでいたそうです。

8世紀末の建造だとすると、先ほど訪れたボロブドゥール遺跡と同時代になります。

僅かの距離で仏教寺院とヒンズー教寺院がほぼ同時期に建てられていた事になります。(これは無いと思いますが)

ドローン画像です

ボロブドゥール遺跡よりも小さいとは言っても相当の大きさ、高さがあります。

10世紀初めまではここに都があったそうですが、その後ジャワ島東部に都が移されてしまい、廃れてしまったようです。

遷都の理由は火山噴火とも言われていますが、正確には分かっていません。

高さはこんな感じです

壁面には様々な絵が描かれています。

翼のある動物です

架空or実在した?

こちらも上も下も架空or実在した?鳥のようです

ラーマーヤナを描いているレリーフ

ラーマーヤナとはヒンドゥー教の聖典で古代インドの大長編叙事詩の事だそうです。 

ヒンドゥー教のもう1つの聖典「マハーバーラタ」がインド2大叙事詩だそうです。

聖書にも匹敵する全7巻、サンスクリット文字で全部で48,000行も書かれているそうです。

3世紀頃に完成したと言われており、ストーリーは以下の通りです。

コーサラ国のラーマ王子がミティラー国ジャナカ王の娘シーターと出会って結婚します。しかし、陰謀によってシーター妃が誘拐されてしまいラークシャサ(鬼神)のラーヴァナと戦ってシーター妃を取り戻す、というものです。

 

今回のツアーガイドさんは現地に連れて行ってくれるだけで、ガイドや遺跡の説明は乏しかったです。

もっと詳しい人物だったらもっと知識を深められたと思います。

数年前にカンボジアのアンコールワットなどに行った際のガイドさんは優れていました。

どちらもガイドをお願いしたのは Veltraでした。

寺院の中には神々の石像もありました

AGASTYAアガスティヤは聖仙と呼ばれています

インド神話に出てきて「大海を飲み干した」とされています。

DURGAドゥルガーは戦いの女神です

額にも目がある「三つ目」だそうです。

手は10本あり、それぞれに武器を携えているみたいです。

GANESHAガネーシャは知っていますね

学問、知恵の神様だそうです。

石像を撫でると学問に励むことが出来るそうです

もちろん僕も撫で撫で、しました。

寺院の回廊にあった排水溝

排水溝の出口

先ほどの排水溝からここに出てくる仕組みでした。

修理中の寺院と石のブロック

現在も修復が継続中でした。

16世紀の大地震で多くが倒壊してしまったそうです。

18世紀、イギリスやオランダの植民地時代になって、この遺跡が再発見され世間に再び知られるようになったそうです。

また、倒壊した寺院の石は建材などに持ち去られており原型は留めていなかったそうです。

寺院の石が75%以上残っている場合に限って、復元されて現在に至っているそうです。

石の底面、上面はこのように凹凸があります

この凹凸のお陰で石がズレないで堅牢な構造となっています。

1個1個パズルのように組み上げる苦労は計り知れないと思います。

それなりに複雑な凹凸です

本当にパズルを組み立てる感覚なので、詳細な設計図があったのかもしれません。

地震の影響で10cmほどずれてしまったそうです

地震で倒壊してしまった寺院の一部はそのままにされていました

柵で覆われて記憶財産?とされていました

2006年に大地震があったそうです

5月27日、土曜日早朝でした。

インドネシアは日本と同様に地震国であり火山国でもあります。

 

出口から退場

今日1日でボロブドゥール遺跡とこのプランバナン寺院群を見学出来たので、今回の旅の目的の半分は達成です。

この後はガイドさんお勧めのコーヒーショップに連れて行かれました。

これもツアーのお付き合いですね。

ジャコウ猫コーヒーのお店でした。

これがジャコウ猫の糞

糞の中にコーヒー豆があります

乾燥した糞なので臭くはありませんでしたが、採れたて?は臭いそうです。

乾燥させて篩にかけてバラします

この状態では全く臭くありません。

ジャコウ猫がコーヒー豆を食べる写真(店内のものを撮影)

ジャコウ猫は「熟したコーヒー豆の実」しか食べないそうです。

実を食べた後に残ったものがコーヒー豆です。

店内で飼育されているジャコウ猫(ピンぼけですみません)

ジャコウねこは灌木に登れるくらいの大きさで、思ったよりも小型でした。

店内で出されたジャコウ猫コーヒー

テイストは大きく分けて2種類だそうです。

左がロブスタ種、右がアラビカ種。

ロブスタ種の方が濃厚でした。

お土産にコーヒーを買い求めました。

結構な金額でした。

ジャコウ猫コーヒーは高級品だそうです。

ホテルへ行く途中で立ち寄ったコンビニ的お店

もちろん酒類は置いていませんでした。

お水だけ買いました。

 

時間をオーバーしてホテルに到着です。

ハイアット・リージェンシー・ジョグジャカルタです。

ホテルのエントランスはストューパの灯篭

ボロブドゥール遺跡にあったやつですね。

プールもありました

もちろん泳いだりはしません。

そんな元気は無いくらい疲れました。

古い建物ですが、中は綺麗でした

1泊98ドルととてもリーズナブルでした。

室内は高級という訳ではありませんでしたが、朝食付きです。

東南アジアで定番のゲッコー

実は丸2日間、お風呂に入っていません。

夕食を食べてシャワーを浴びて爆睡しました。

ホテル内はイスラム教国でもアルコールOKでした。

明日も同じガイドさんが迎えに来てくれます。