とてもポピュラーとなったシワ取り治療のボトックスです。
この方は眉間と目尻の表情シワが気になる、というご相談で来院されました。
眉間のボトックス注射のデザイン
この方の場合は皺眉筋(青点)鼻根筋(緑点)前頭筋の一部(赤点)に注射します。
前頭筋への注射は最近のトレンドです。
眉間にシワを寄せる際にどうしても眉毛上の前頭筋を使ってしまう方が少なからずいらっしゃいます。
そのような場合では眉間の筋肉(皺眉筋と鼻根筋)だけなく、前頭筋の一部にもボトックスを注入しておきます。
眉間にシワを寄せた状態
それほど深いシワではありませんが気になる、との事でした
治療後約2週間の状態
眉間に力を入れてもらっても殆ど動かない状態です。
ただし、ボトックスは元々皮膚に刻み込まれているシワを劇的に伸ばす訳ではありませんので、眉間の2本の縦シワは薄く残っています。
目尻へのボトックスのデザイン
僕は眼輪筋を中心に6ポイント(赤点)注射します。
治療前の表情シワを作った状態
目尻のシワも程度は軽い方です。
治療後約2週間
目尻のシワはほぼ消えています。
使用したボトックスはドイツのメルツ社製ボカチャ
理論上抗体形成が起きないとされているボツリヌス菌製剤です。
「FREE FROM COMPLEXING PROTEINS」という表記が抗体形成が起きない、という証です。
円安の影響で輸入価格は上昇気味です。
厚生労働省で認可されているアラガン社ボトックスよりも10%程度原価が高くなっていますが、現在のところは企業努力で同一料金で施術しています。
もちろん「厚生労働省で認可されている薬剤の方が安心だわ」という患者様にはアラガン社ボトックスを使用しています。