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怒涛の6年

旦那のアルコール依存症→精神科外来→離脱せん妄→借金地獄→断酒→スリップ→精神科入院→現在



精神科の主治医の好意(?)で紹介してもらった整形外科病院へ、その日のうちに行くことになった私…。

その日私は久しぶりに休みだったので

さあー!今日はガッツリ昼寝をキメるゾー!!

と意気込んでいたのだが、
午後から紹介先の整形外科へ…( ;꒳; )

距離的には近いっちゃ近い場所にあるその病院、電車を乗り継いで行くとなると意外に遠い。

最寄り駅からも普通に歩けば5分くらいだが、慣れない松葉杖を使っている旦那にはめちゃくちゃ時間が掛かった。

てゆうかこの人ったら

松葉杖使うのめっちゃヘタクソじゃん!!

ほとんど杖は使わずに歩いている状態。

『痛くないの??』

『いや、痛いよ』

『松葉杖の練習しなよ!!♨️』イライライラ

やっとこさっとこ午後一で病院に到着。

『こんなとこにこんな綺麗な整形外科があったんだね~』などと関心することしきり。

診察室に呼ばれる前に

『とりあえずCT撮りましょう』

と車椅子に乗せられ連れ去られる旦那。シャーッ

しっかしなぁ…
本当に手術だの入院だのになったら…せめて一週間以内とかなら大丈夫だろうけど…

二週間とかになったら絶対ヤバい!

通常アルコール依存症の離脱症状は、アルコールを止めて48時間程で出始め、2、3日位(?)で治まるのが定番のようだが、奴のはひと味もふた味も違う。

奴の場合、アルコールの摂取を止めてから暫くは何ともない。んで、一週間くらいしてから急に寝始めて傾眠状態みたくなり、遂に二週間後には

右も左も分からなくなってしまう!!うずまき

で、それが元に戻るまで

2ヶ月くらい続くのだ!!

次に離脱症状を起こしたりしたら、下手すればそれ以上長引くか、そのうち再起不能になる可能性が極めて高い!!

いや、手術は絶対に無理だ。
何がなんでも外来で治してもらおう。


CTを撮り終え奴は戻ってきた。その後診察室からお呼びが掛かり、

医師は言った。

『手術するにしても、このまま温存するにしても完治までの時間は殆ど変わりませんよ。4ヶ月くらいかな?』

『そうなんですか!?(そんなにゴクッ)』

『ただ手術した方が完全に骨はくっつきますから安心は安心です。でもご主人の場合、元々肝炎とかもある方ですから手術となると先ずは血液検査とかやって、安全に手術出来るかどうか、そこからしっかりと調べてからでないと難しいんです』

『そうですか…例えば手術するとしたらどれくらいの入院になりますか?』

『まあ、一週間から二週間くらいですかね?先ず傷が治るまで一週間。その後はリハビリとかありますからね』

……二週間……

アルコール依存症があると言うことですので、もし入院して、当然お酒は飲めない訳ですから、もし錯乱状態になったとしたら勿論こちらで拘束とかはさせて頂きます』

そりゃそうだろうけど……
まさかその離脱症状が何ヶ月も続くなんて、この先生には想像もつかないだろうなぁ。
そんな説明すんのも長くなるし嫌だ…。

私は旦那の方に向き直り、

『ねえ、やっぱり入院は無理だよ、ね?』

『うん…』

何故だか旦那はずっと手術をしてもらいたかったようなのだ。

『このまま通院で治して行っても良いんですよね?』

『勿論です』

『そしたら、通院するとなるとここは少し遠いので、元々行っていたクリニックで診てもらいたいと思うんですが』

『良いですよ。そしたらこちらからクリニックに紹介状をお出ししますから。松葉杖はしっかり使ってくださいね』

『ありがとうございます!』

となり、浮かない顔の旦那を尻目に私はやや強引に通院治療へと話しを持って行く事に成功した。

『タバコは吸わないでくださいね。骨がくっつかなくなりますから』

『!?分かりました』

タバコも駄目と言われたが、奴はしっかり最寄りの喫煙所に立ち寄っていた。

『通院でも良いって!良かったねえ~!酒はもう絶対ダメだからね!お陰でこんな事になって大変でしょ!?♨️』

文句を言いながら帰りはタクシー使った。ちょうど夕方の通勤ラッシュにぶち当たってしまったからだ。
混雑時に松葉杖とか邪魔者扱いされそうだし。

あぁ~……お金がどんどん溶けて行く~不安

『あとね、あんまりあちこちフラフラ出歩かないでよ!あなたいつも行動が怪しいんだよ!何も言わずにふらっと外行って暫く帰って来ないし、帰って来てもスッて2階に行くじゃない。だから皆から怪しまれるんだからね!』

奴の動きは常に挙動不審なのだ。
外から帰るなり、サッと2階の自室へ行き、その後すぐにリビングに降りてくる、と言ったどう考えても怪しげな行動を取っている。

そんな事やってれば誰だって、

酒を買ってきたのでは……不安

だの、

酒を飲んできたのでは……不安

と怪しまれること請け合いだ。

病院から帰宅後も散々私は奴に説教をした。
にも関わらず奴は、

夕食後、松葉杖も使わずにサッサと出掛けて行っちまった。
で、20分以上帰って来なかった!!💢💢

あ、あれだけ言ったのにい!!💢💢

奴が帰って来た所を待ち伏せし、

『ちょっと!!松葉杖も使わずに何処まで行ってたのよっ!!ポケットに何が入ってんのか見せなさいよ!!💢💢』

『飲んでないよ』

もはや顔付きがおかしかった。
私の怒りも沸点にまで達しそうに…。そこへ次女もやって来た。

『持ち物検査をする!全部出せい!💢💢』←次女

『何も変なもの持ってないってば』

『右のポケットの中身も出して!』←次女

奴は頑なに右ポケットを庇い、右を下側にして布団に横たわった。

『あれだけ言ったのにどうしてそうなの!!あんまり出歩くなって言ったでしょ!!💢💢治るもんも治らなくなるでしょ!!💢💢』

『わかった』

『あなたのわかった程当てになんないもんはないっていつも言ってんでしょ!!💢💢どうしてそんなに怪しい事やってんのよ!!』

『わかったもうしない』

『わかったじゃない!!怪しげな事ばっかりするから私らもあなたが居ない間に家探ししたりしてんじゃないのよっ!!』

奴は、奴にしては私らが驚く程心底うんざりした顔をしながら言った。

『もうさ、もうそういう事すんの止めてよ』


はあぁ!?Σ( ˙꒳​˙ )

『止めろって、何?家探しを?…だって、、それじゃ…』

止めてってさ、止めろって事はさ、もうほっとけって事???
怪しかろうと何だろうと、詮索するなって事???


何かが私の中でガラガラと音を立てて崩れ落ちる感じがした。

『分かった。じゃあもう勝手にすれば。もうどうなっても知らないから』

奴は一瞬、しまった、といった表情になり。私はといえば、

頭に来すぎて逆に冷静になった。そして奴の部屋から退出した。

『あれは言っちゃいけなかったよね』

『ホントだよ♨️そういう事するなってさあ…まあ確かに放っておくのが一番良いのかもしんないけど…』

家族は放っておくのが良い、と実際によく目にする記述だ。
しかし、放っておいた所で何かあった時に結局尻拭いをするのは私なんだが。

長年奴の飲酒っぷりを放っておいたが為に、仕事中に大発作を起こし救急搬送されて、急に遠くの病院まで呼び出され。
そんな事を何回も繰り返されて、それで

一体全体どうやって放っておくんだろ!??

『なんかさあ、こうなるともう別れた方がいいのかもね。これじゃもう誰も幸せになれないよ』

などと次女と話していた。

それ以降奴はさすがに数ミリは反省したのだろう。怪しげな行動はしなくなり。

空けて火曜日、紹介状を携え奴は再びクリニックを受診した。(当然私は着いてかなかった)

が、診察を終えた奴から電話が…

『なんか、手術しないと治らないからうちじゃ診れないって言われて…。精神科のある病院の紹介状渡された』

えええっΣ( ˙꒳​˙ )!?

『もう松葉杖も返してもらって良いって…』

『それってさ、もううちには来んな!って完全に拒否されてんじゃない!?』

『そうなのかなあ…』

『で、何処の病院紹介されたの!?』

『T病院』

T病院とは、奴が通っている精神科病院の向かいにある公立の病院である。


精神科ですら紹介してくれなかった病院が診てくれる訳ねー!♨️


これって…マジで

タライ回し状態


ずっと以前から私が恐れていた事が現実となってしまった瞬間だったのであるお茶