カメラマンて…… | 怒涛の3ヶ月~2年目

怒涛の3ヶ月~2年目

旦那のアルコール依存症→精神科外来→離脱せん妄→借金地獄→断酒→スリップ→精神科入院→現在



多分誰も期待していないと思うが、

海外の次は日本人のアーティストについて書こう、

と思ったが。

その頃とても貴重な経験(?)をしたので、その事について触れてみたいと思う。


私が某女優さんのライブの現場入りをしていた時の事だ。

とても珍しい体験をした。


その女優さんは当時、とある歌手と付き合ってる疑惑で連日テレビやら週刊誌で取り上げられていたのだ。


実際にその日の現場に、その、とある歌手も来ていたので本当に付き合っていたのだろう。


私には全く関係の無い事だったので、その日も淡々と仕事をしていたのだが。

舞台監督さんから、

『悪いんだけどビニールテープ買ってきてくれない?タクシー使って良いから!』

と頼まれた。

何故タクシーかと言えば、
時は30年前、場所は港区青山だったにも関わらず、その会場の周りにはコンビニ等の店が何も無かったのだ。
別に港区青山が田畑しか無かったと言う訳では無い。
(昔は何処もそんなもんだ)


私はタクシーを掴まえて、渋谷の東急ハンズまで走らせた。
無事、ビニールテープを購入し、帰りもタクシーを使いその会場まで戻って来たのだが。


なんと!

タクシーを降りた瞬間に、


一斉にカメラマン達からカメラを向けられたのである!





へ!?
何だっけ!?私何かやらかしたっけ!?


と思った瞬間、

カメラマン達はシャッターを切る前に、あからさまに落胆した表情でカメラを下ろしたのである。

ああ!あれか!!

付き合ってる疑惑のとある歌手!!


彼と間違えたか、それとも
待機しながらとにかく今や遅しとその人を待ちながらカメラを引っさげ、
会場前に車から降りて来た人には片っ端からカメラを向けていたのだろう。


(ざ~んね~んで~した~!)
あの歌手ならもうとっくに楽屋に入ってるよ~ん!

と心の中で舌を出しつつも、

(一枚くらい撮ってくれても良かったんだけど…)

等と考えながら私はタクシーを後にして、会場に入った。


これが私の一生涯の中でもとりわけレアな出来事だったのである。


まあ、この先ものっ凄い犯罪でも起こせば同じ経験は出来るのだろうが。


今の所その予定はない。