母の日と運動会④坊主になる

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運動会から約1週間が経過しました。

息子校の先輩たちは、普段の髪色は黒髪の人が多く、髪を染めるとしても運動会の時期だけ自分の組のカラーに染める人が数名いるくらいです。

私自身、茶髪にした事はあっても、髪にカラーを入れて染めた事がなかったので、よく知らなかったのですが、色を入れるとその日からシャンプー時に色がどんどん落ちていくそうで、例えば赤色に染めると、毎日シャンプーがピンクに染まるくらい色が落ちるそうなんです。

よって、鮮やかな髪色でいられるのは1〜2週間くらいらしく、そこから徐々に色が抜けていき、色褪せたような髪色になり、1〜2ヶ月も経つと、ほぼ色が抜けて単なる金髪になるんだとか。へえええ。

つまり、色のついた髪を保持したい場合はあまり前から染めると、すぐ色落ちしちゃうから、運動会本番にちゃんと何色かわかる色を保つには、逆算して、直前に染めないといけないんです。

なので、派手色に色染めしてるのは運動会直前期だけ。普段はカラフルな髪の人はほぼいなく、いたとしても普通のオシャレ茶髪とかです。

赤やオレンジ、緑や紫などの組カラーに髪の毛を染めている人は、学年では高3だけで、高2以下で染めてる人はほぼいません。ちなみに運動会で見た感じだと、高3でも染めてる人はかなり少なく、大体、1色の組につき、2人くらい髪を染めている人がいるかな？って程度でした。

でね、運動会が終わったあとは、派手色の髪の毛をリセットする為にも、負けた気持ちをリセットするためにも、各チームはカラフル頭でも、黒髪でも、坊主になって、1年間かけて準備してきた運動会の気持ちを受験勉強に切り替えます。もちろん、ダサイ坊主頭なので、オシャレや異性の目とも同時に縁を切り、全てをそぎ落として、無の状態で残りの10ヶ月、受験に集中するのです。

坊主にしても大学受験を迎える頃には、髪も生えそろい、普通の長さになるので、大学からの大学デビューには差し障りないようになってるそうな。笑

運動会の色は8色もあるので、その中で勝つチームは、優勝チームだけで、あとは全員負けたチームとなります。なので、ほとんどの人が坊主になる資格は持ってます。

ちなみにうちの子は「髪を染めるのも、坊主になるのも嫌だなぁ」と受験前は言っていたので、受験前、親は

「派手な髪の子は、運動会の時期だけ髪を染めてるのかな？どのくらいの割合で髪染めしてる子がいるのかな？」「みんな、組カラーの派手頭になるのかな？」とか「運動会後は全員、坊主になるのかな？」とか「坊主になりたくなくても、許されるんかな。全員？それとも半分？どのくらいの割合で坊主になるんだろ」と、受かるかどうかもわからないのに、今思えば、つまらない心配してたなと笑えますが、親はその辺のことも少し気になっていたし、心配してました。

という訳で、その辺のことが心配な親御さんや、我が子が髪を染めることに少し抵抗があるなーって親御さん、坊主なんて絶対イヤというお子さんも中にはいるかと思います。でも、安心してください。

気合いを入れて組の派手な髪色にした人は、割り切って全員坊主にすると思いますが、

みんなが髪を染めるわけでもないし、みんなが坊主になるわけでもないです。

髪を染めるのも、坊主になるのも、本人の自由です！

組の色によって、半分くらい坊主になる組もあれば、そんなに坊主にならない組もあるし、その組のノリや雰囲気によっても本当にバラバラのようです。

先輩たちの中には、学校にバリカンを持ち込み、休み時間に友達と互いにそりあって、坊主にしちゃう先輩たちもいるそう。剃った髪の毛は、ちゃんと掃除してるのかしら？と、どうでもいい事が気になってしまう、私。

中には、坊主にする際、真ん中だけ、ハートや丸にして面白い形に残したり、落武者みたく真ん中だけそってみたり、両サイドだけ剃り上げてトサカ頭のような頭にして『明日全部坊主にするけど、今日1日はこの面白い頭で鉄緑いこーぜ！』『いいねー！ギャハハ』と盛り上がる先輩たちが毎年いるらしい😆

電車に乗ってても、そんなおかしな髪型の人が、まさか最難関校の生徒だとは誰も思わないよね。笑

男子校って、愉快で楽しいですね。

あとは、学校近くに毎年運動会が終わった時期だけ、坊主になりたい先輩たちの行列ができる床屋（！）もあるそうな。笑

床屋さん、みんな坊主希望だとラクでいいね。

きっと、運動会をやり切った先輩たちは、

「一生のうち、こんな髪型になるのはこれが最初で最後かも？絶対優勝する為に、気合い入れて髪色変えるぜ！」とか、

「スッキリ、サッパリ坊主にして、気持ちを切り替えたい！」

と思って、髪を染める人もいれば、坊主になる人もいるのでしょう。1人ではやらなくても、仲良しの友達に誘われて、友達と一緒なら！と髪を染めたり、坊主になる人もいるかもしれない。

そうかと思えば、坊主は俺の美的感覚が許さない。絶対にそらないぞ！って人も多分いる。

また、坊主も実に様々で、お坊さんやマルコメ君のように本当にツルツルになる人もいれば、スポーツ刈りの前髪ない程度の坊主もいるそうです。

昔の息子は坊主反対派でしたが、学校に入ってから、考え方は変わったし、行動もだいぶ変わったので、高三になったら、案外、友達と記念にみんなで楽しく髪の色を染めたり、坊主になるかもしれないですね。

なので、学年によって髪染め率も坊主率も全然違うし、その組の色によっても髪染め率も坊主率も全然違うそう。

ちなみに開成は同調圧力とは無縁の学校で「みんな違ってみんな良い」「人と違って当たり前」「全員、小学校時は出る杭の経験者」「変わり者は個性」「突き抜けた才能こそ、尊敬に値する宝」って感じのため、人と違うことは当たり前とみんな認識しているそうな。

また、学校行事では常に自発的立候補のみで意思決定できるので誰かに何かを強要される事がない学校生活を送っている為、例えば、クラスに1人だけ坊主にならない人がいても、クラスに1人だけ髪を染めてる人がいても、それは個人の自由なので、その事で誰かから何かを言われることもなければ、みんなそんな事は気にしないし、なんとも思わないような、そんな平和な雰囲気なんです。嫌なものはノーと気楽に言える文化というか。ノーという人に対して、君はNOなんだね、ってみんなが認めてくれるので、全く反発心がないんです。

よって、ADHDの空気読めない天才気質の人や、逆に空気読み過ぎて読解力抜群の繊細なHSPさんも、おそらく普通より沢山いて、個性豊かな学校だと思うのですが、みんな違ってみんな良い自由な学校の為、学校内はいつも平和です。

なので、運動会に関係なく、普段も髪を染めようと、坊主にしようと、坊主を拒否しようと、みんなと違うからと笑われたり、イジメられる事はないんです。

だから、髪を染めるのも自由だし、坊主になりたくない子も坊主にならなくても全然、大丈夫🙆‍♀️

安心して、受験してください。