ゴツプロ!『無頼の女房』観劇 | 勝田香子のブログ♪

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ナレーターの勝田香子です!
383gで生まれた自由人の息子(小3)とどうやって稼いでくるのか謎の小劇場役者の夫をナレーターしながら育ててます。
気のむくままつづりますo(^-^)o

公式HP https://www.kyokokatsuta.com/

 

ゴツプロ!第9回公演『無頼の女房』 

 

若くして亡くなった劇作家中島淳彦さんの代表作。

無頼派と呼ばれた坂口安吾をモデルに、

愛すべき個性のある登場人物たちが描かれています。

 

 

 

 

 

のっけから、2階から飛び降りるシーン。

なんとも滑稽に、

それでいて、好きになっちゃう人物たち。

 

笑えて、

笑いながらなんだか切なくて、

メッセージが伝わってくるのがとてもいい。

 

物書きの妻が、

物書きの妻らしく夫に寄り添い、

いざという時には強くなる!

とても素敵でした。

 

そういえばいくつか観たことのある

中島さんが書く女性は、

いつもとても素敵で、

男性からも女性からも、

きっと理想の女性なんじゃないかと思います。

 

さらに、みんな完璧じゃないのがいいのです。

 

人ってお互い補い合って生きているんだな、と思います。

人間の関り合い方がなんだか今よりもっと深くて、

人情味があって、

仲間に入れてもらいたいような気持になりました。

 

物語ですが、モデルもあるので、

太宰治も出てきたり、

どこまで事実でどこが脚色なのか、

気になりつつ、

それでいて「どっちでもいいか」と

純粋にお話として楽しむことができました。

 

(一部、終演後に気になって調べちゃいましたが)

 

中でも途中に出てきた、
お手伝いさんの多喜子さんのご主人が書いた文章が、
とても素敵でした。
長崎の原爆をたまたま目撃してしまった五助さんの
物書きではないながら実直な文章。
「生きる」がキーワードでした。
そこだけを聞きにもう一度観に行きたいくらい。
あれが、中島さんの伝えたい言葉、テーマだったのかな。
 
文字にしてあったら買いたい(笑)
一回聞いただけじゃ覚えられなくて悔しい(笑)

 

さて、撮ってもらったらちょっとブレていた写真もあげとこ。