※閲覧注意。(BLです)
松村北斗×京本大我
北斗side
慎「…北斗、
今までひとりで抱えてツラかったね」
慎太郎の優しい言葉に涙が止まらない。
慎「俺はさ、仲が良かった頃のふたりがまた見たいんだよね」
「…でもっ、それ、は無理っ…だよ」
慎「それは北斗がきょもの事を恋愛感情で見てるからってこと?」
コクンと頷く。
慎「そんなの関係ないじゃん」
「っ、関係なくない!」
慎「北斗は色々と考えすぎだよ」
「そりゃ考えるでしょ!」
慎「…はぁ〜っ…どうせあれでしょ?
北斗がきょもに冷たい態度を取ってたのも、きょもに自分の気持ちを知られないようにわざと距離を置いたんじゃないの?」
「…」
慎「…やっぱりね。北斗はさ、それできょもの事を守ってる気になってるのかも知れないけど、守ってるのはきょもじゃなくて自分自身だよ。北斗は自分が傷付くのが怖いだけなんだよ」
なにもかもがお見通しで…
なにも言い返せない。
慎「そもそもさ、ちょとキツイこと言うようだけど…今北斗ときょもの関係、最っ悪に拗れてるからね。恋人同士になりたいとかそういう以前の問題なの!わかってる?」
めちゃくちゃ痛いところをついてくる慎太郎
慎「はっきり言っとくけど、きょもは北斗に嫌われてると思ってるからね」
「えっ…」
慎「それに…きょもってめちゃくちゃ恋愛に鈍感みたいだから。北斗相当頑張らないと好きだって気付いてもらえないと思うよ」
「…マジか…」
現実を突きつけられて、涙も引っ込んでしまった。
慎「…まぁ拗らせたのは北斗だから。
お友達から始めましょうくらいの覚悟で頑張るしかないよね」
「そう…だね…」
末っ子からのまさかのお説教にめちゃくちゃへこんでいる俺…。
でも…
京本が恋愛に鈍感だと聞いて、
ちょっとホッとしている自分もいた。