嵐山公園、半面山、天神ヶ峰 | 独り言ちの山暦

独り言ちの山暦

「風の又三郎、又三郎、早く此さ飛んで来!」「この頂で赤道から北極までの大循環の自慢話を聴かせてくれ。」

 

2024.4.28。

開花したと思ったら一挙に満開。

気温も27.8度まで上がった。

何処かに出かけたい。

こんな陽気だ。外に出かけよう。

KAWAさん、MIYOKさんを誘って近場の嵐山に足を運んだ。

おやおや、どうしたんだい?駐車場が満車状態ではないか。

この日は北邦野草園の開園日だった。

その催しとして先着100名に「ブルーベリーの苗木」がプレゼント。

どうしょうか、迷ったが頂くことに。

引換券をいただきスタートした。

先ず目に付くは花である。

野に咲く花たちの可憐さ清冽さにはその健気な怜悧性を思わずにはいられない。

花の名は殆ど分からないが、ニリンソウ、カタクリ、エゾエンゴサク、等の幾つかは

名と花が一致する。

MIYOKさんは実に詳しい。

この花は、あそこの花は、と実に丁寧に教えてくれる。

それでも3歩も歩けば忘れてしまう。

これは何も重ねた齢に押し付けることではなく生来の怠け者の性によるところだ。

気温はドンドンと上昇する。

すぐにウエアを一枚脱いだ。

長閑な散策ではあるがダニだけには気をつけなければならぬ。

辛夷の花も満開。

今日はどこまでとは決めてはいなかったが、できることなら

天神ヶ峰まであるこうか。

近文山にご婦人お二人が佇んでいた。

ゆったりと山歩きを楽しんでいる姿にお逢いできることは嬉しいことだ。

半面山へと向かう。

道端には残雪がところどころに留まっていた。

雪に出会うと懐かしさと愛おしさが湧いてきた。

道々の野花に挨拶しそして励まされ、四方山話も弾む。

1時間45分ほどで半面山に着いた。

「この標識がいいね」とMIYOKさんが指さす。

成程、ここには大きな看板標識も設置されているが、山の頂上には

此方であろう、と納得した。

天神ヶ峰へは40ほどであろうか。先へと進む。

ここも辛夷の花が咲き誇っていた。

賑やかな天神ヶ峰が待っていた。

旭川北高校登山部の生徒が寛いでいた。

みんな明るく元気いっぱいの挨拶。とても気持ちが晴れやかになるものである。

インターハイでの健闘を祈るとともにこれからの岳人としての成長を願った。

余計ながら勉強も頑張ってね、と心で呟いだ。

概ね平坦な道程ではあるが思いのほかに疲れた。

少しの行者ニンニク採りを楽しみ空腹を維持して下山した。

ここにきて増えた体重を落とす目的は達成できたようだ、それにしても喉は

乾いた。

乾いた喉をスポーツドリンクで潤し苗木を受け取った。

これからどうする、ブルーベリー。KAWAさんの分も頂き2本の苗木。

ネットで育て方を検索し何とか生き延ばしてあげないと、と育て親としての責任すら

感じるのだ。

桜が満開。

春爛漫。人生謳歌。

そして飲む酒が美味しい。