岩山(三等三角点 428.37m)旭川市東旭川 | 独り言ちの山暦

独り言ちの山暦

「風の又三郎、又三郎、早く此さ飛んで来!」「この頂で赤道から北極までの大循環の自慢話を聴かせてくれ。」

 

       2022.4.30。

       明日からは五月。GWの真只中である。

       いつもGWである自分にとっては、そんな季節もあったなと特別の感慨

       もなく月日の流れを思うだけである。

       朝から晴れ渡った日である。子供が何処かへ、とせがむ日々は遠い

       過去であるが、こんな日は矢張り外を歩きたくなるものだ。

       手持ちの計画はない。思い巡らすと近場で今年2月に途中断念した山

       を思いついた。

       近郊の三角点「岩山」である。この山の近くに地形図にも記載されている

       岩山とは異なる。のんびりと歩き出す。

       林道にはエゾ鹿の頭蓋骨。「お疲れ様」。どんな生涯を過ごしたか分からな

       いが精一杯に生を全うしたことを信じたい、と思った。

       そして、やがての自分の姿がここにあるように思えた。

        林道を外れると山名を現すように岩が露出している。

        迂回して進もうとか。とも思ったが直登することにした。

        逃げないで進む。山のルートとりに逃げる、逃げないは無いのかも知れ

        ないが目の前のルートを進む。

        若干の藪こぎが過ぎると快適な斜面を歩くことに。

        小さなアップダウンを繰り返すと小さな花畑に出た。

        エンゴサク。

       ニリンソウと定番の花。

        また岩場を登る。

        思い返すと2月はこの辺で撤退したのかも。スキーだったが自分の技量

        では無理だったと悟った。

       また花畑にでた。

       ナニワズ。

       そしてカタクリが群生していた。

       ここは花を踏まぬよう一歩一歩を慎重に進む。

        そして細い尾根を登る。

       その先には岩塊。

       ここは左側の裾を通過した。

        何度かの岩塊を通過する。

        その先は細い尾根を進む。

        鹿の道であろう。快適な登山道である。

       尾根を進み、一旦10mほど下り登り返すと三角点があった。

       三等三角点「岩山」

       三角点での眺望は良くない。頂上感は全くない。

       尾根はまだ続く。その先には岩塊が見える。先へと進む。

       一つ目の岩塊からは木々の間から表大雪が望めた。

       まだ先は続くようだ。先へと進む。

       すぐに次の岩塊。

       ここを終点とした。この上が今日の頂点。

       ここは眺望が得られた。

       遠くに天塩岳。

       天塩岳は未だ雪が残っている。

       ここまでの道すがら山菜も期待していた。

       まだ若干、早かったようだ。行者ニンニクも見かけたが採るには可哀

       そうなほどの成長であった。

       それでも片手に握るほど採取。

       下山途中。

       これは円空仏?多分に仏像とはこんな風に枯れて単純化され、自然

       に耐え続けたものかもしれない。金銀で装飾されたものではあるまい。

       そして自然に還ることだろう。

      ダニには細心の注意を払った。定期的にチェックした。

      服装も白を基調とした。

      結果的に今回はダニが付着することは無かった。羆との遭遇も嫌だが

      ダニに取りつかれることも避けたい。

      山歩きはかくも煩わしいことなのか!

      総行程距離3.44km。所要時間2時間40分(相当のロス時間あり)。