岩山(三等三角点 428.37m)旭川市東旭川 | 独り言ちの山暦

独り言ちの山暦

「風の又三郎、又三郎、早く此さ飛んで来!」「この頂で赤道から北極までの大循環の自慢話を聴かせてくれ。」

 

          2022.2.20。

          昨日、コロナワクチン第3回目の接種を受けた。

          希望通りモデルナである。

          副反応はファイザーより強いらしいが、免疫力は上がるそうだ。

   接種を待つ間、コロナワクチンで費やす国費はどれほどまでになるのだろう

   と考えた。

   ファイザーで一回分のワクチンが2,400円ほどらしい。その他費用が2,100円

   程度。合わせれば一回接種で,おおよそ4,500円になる勘定。

   ワクチン接種費用だけで2兆円は超えるだろう。

   そんな金を我々世代が賄えるはずもなく、これは孫世代にお願いすることに

   なりそうだ。孫にはことさら頭が上がらない。

 

   副反応はあまり感じられない。針を刺した箇所を押すと痛い程度であった。

   そんなこともあり今日は大人しく家に籠っていようと考えていたが、急遽近く

   の低山に向かった。

   この頃は三角点巡りである。

   旭川市東旭川にある三等三角点「岩山」。

   地形図上に載っている岩山とは違う。

  だが歩き始めると体が重い。呼吸が苦しい。

  そのうち何とかなるだろう、と思っていたが中々パフォーマンスがあがらない。

         小さな登りが何か所かあって、その度に溜息状態。

         呼吸は辛く足は重い。

       林道から尾根に取りついたが元気は出てこない。

       これでは途中撤退が頭をよぎる。

         そのうちに雪が落ちてきた。結構な降りである。

   無理して頑張れば何とかなっただろうが、気は萎えていた。

   スキーのシールを剥がし木の間を縫いながら戻ってきた。

   もしかするとコロナワクチンの副反応だろうか。やはり家で退屈を弄んでいる

   のが正解だったようだ。

   無理の利かない年であることを殊更に実感する途中撤退劇であった。

 

   怠い身体を横たえ「太宰治」を読んで過ごした。

   春が近づいてくると、なぜかしら太宰を読む。学生時代に買い求めた全集が

   この年になって有難さを増してきたようだ。

    もう一度、途中撤退した「岩山」に向かうか、と問われれば応えはNOである。

    何事もそうであるが、やり直す暇があるなら新しいモノに挑戦したい。

    それを前向きと信じてても良いだろう。独りで合点する。