2009年2月、五段位を允許されました。
今から15年前のことです。
極真では、初段弐段は先輩、参段四段は先生、五段以上は師範と呼ばれます。
当時はまだ若く、自分は"師範と呼ばれるには早すぎる"と思っていました。
その後、国内外に高段者が増えました。
海外には派閥間を渡り歩いて、「こんな人が五段?」という人がいると聞きます。
他人はどうあれ、自分は段位に相応しい指導者になろうと必死でした。
段位の実力を維持することは、その段位を許されることより難しいと感じます。
修行年数が長いということは、それだけ艱難辛苦を乗り越えてきたということ。
大会実績があるということは、それだけ稽古し挑戦してきたという証拠。
どちらも極真空手の昇段には大切な要素です。
しかし、もっと大切なことがあります。
それは、極真空手で"心の軸を作る"こと。
人生修行は空手修行よりずっと長く厳しいものです。
試練に立ち向かう勇気を持てたら、素晴らしいと思います。
「稽古は人間の強さを作る。礼節は人間そのものを作る」(大山倍逹)