先日2/25に代官山道場で、総本部少年内部試合が行われたことは、すでにブログ投稿したが、、
この大会は、極真空手の直接打撃のルールと、顔面寸止め形式のセミコンタクトルールの二つのルールで試合が行われた。
試合を全て観たので、改めて二つのルールの良い点を挙げてみたい。
まず、極真空手の直接打撃ルール、、
①直接打撃による一本勝ちを目指すシンプルなルールゆえ、選手にとっても、見ている人にとっても、勝敗が分かり易く、さほど難しい技術や戦略は必要無く、誰でもすぐに覚えられる。
②打撃を直接相手に当てるので、迫力があり、また選手も自身の打撃力や正確性、技のタイミングを確かめることが出来る。
③試合に向けての鍛錬において、また試合中にも打たれることで、頑丈な身体になり、また、パワーや体力も付く。
④激しい殴り合いにより、試合が白熱し、会場や選手全員が盛り上がる。
と言ったところ。。
一方、極真セミコンタクトルールは、、
①スピード感があり、試合がスリリング。
②ピンポイント📍で素早く技を決めなければならないので、技のスピードや正確性が養われる。
③打撃によるダメージが身体に残らず、ケガのリスクが少ない。
④ポイントの取り合いやラリーが続き、ゲーム性が高く、見ていておもしろい。
⑤しっかりした技を入れないと技有りが取れないので、その結果、技もキレイなフォームになり、姿勢も真っ直ぐに良くなる。
⑥声が出て、気合いがしっかり入るようになる。
⑦顔面突きに対する防御意識や攻撃意識が高まり、その技術が上がる。
など、かな。。
特にセミコンタクトルールは、寸止めながら顔面への突きがあるので、緊張感が生まれ、間合いも意識するようになるのが、優れている点。
金的と同じく、人体最大の急所である顔面、、
やはり、この顔面に対する手技攻撃のやり方や防御は、武術として欠かせない。
その点、極真空手ルールで足りないところを、セミコンタクトルールが補ってくれる。
また逆にセミコンタクトルールに足りない打たれ強さの養成や連打に対する対処、下段回し蹴りの攻防などが、極真空手ルールから学べる。
そう考えると、この二つのルールを2本柱として稽古し、活動することは、非常に良いことだな、と改めて思う。
そもそも、一つの空手団体で、ここまで大きく異なるルールの試合が二つあること自体珍しく、我々国際空手道連盟極真会館以外では、見たことがない。
およそ全ての空手団体が、一つのルールで競技を行っている。
そういう意味でも、極真会館の柔軟性や強さに対する飽くなき向上心が、伺われる。
なので、現在道場生の方は、この素晴らしい稽古環境を活かして頂き、まだ入門されていない方は、是非入門して稽古に励んで頂きたい。
そんな訳で、、
今回は極真空手ルールと極真セミコンタクトルールの良い点を述べました。
参考になれば、幸いです❗️