かつて、極真空手創始者の大山倍達総裁は、
『君たち、侍は常に刀を磨いておかないといけないよ。
いざという時、斬れるようにしておかなければ自分がやられてしまう。
君たちで言えば、それは空手の稽古だよ。
稽古していつでも相手を倒せるようにしておくことが大事だ。
しかし侍は刀を抜かないことに価値がある。
めったやたらに抜くものではない。
しかし抜いたならば、一刀両断にしなければならない』
と仰り、
また、太気拳創始者 澤井健一先生は、
『武術家が、「昔は強かった」とか、そんな話をするのは恥と思いなさい。
「昔は何人倒した」とか、そんなものは関係無い。
大切なことは、今どれだけ動けるのか❓である。
君たちは、そんな昔話を自慢するのではなく、いくつになっても、いつ何時でも動けるように、稽古を続けなさい』
と仰った。
お二人のこのお話に共通しているのは、
武術家たるもの、常に稽古を継続して、年齢関係無く、いつでも戦えるようにしておきなさい、、
ということ。
大山総裁が鬼籍に入られて早30年、、
澤井先生が35年と、、
あっという間に久しい年月が流れてしまったが、、
我々弟子達は、いつまでもこの教えを風化させることなく、肝に命じ、後世に伝えていかなければ、と。
ともすれば、日常の生活に追われ、つい稽古をさぼる口実を作ってしまうが、、
自戒を込めて、先のお言葉を思い出すようにしている。
皆さんにとっても、弱い自分に負けそうな時、自身を奮い立たせる言葉となれば、幸いである。
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【足腰の鍛錬】
さて、人が年老いて行く過程で一番弱くなるは、言わずもがな足腰。。
特に足の衰えは、2足歩行の人間の宿命。。
では、どうすれば良いか、、❓
まず運動体育的に言えば、、
ウォーキング、ランニング、ダッシュ、など歩きや走り系、、
(山登り含む)
スクワットやランジなど筋力系、、
(自重、ウエイトレ問わず)
陸上スポーツ全般、、
などが挙げられる。
次に武術鍛錬的に言うと、、
空手の基本、移動、型稽古、、
相撲の四股踏みや摺り足、、
武術練功の站椿や歩法、這い、、
などを、しっかり足腰を落としてやれば、かなりの鍛錬となる。
運動、武術どちらも足腰を鍛えられるが、それぞれ微妙に違う効果が得られるので、どちらのやり方も勧める。
なので、道場生は、両輪でしっかり取り組んで欲しい。
続いて、足腰の次に衰えるのが体幹であるが、それはまたの機会に譲る。
ともあれ、何もしなければ衰える一方であるので、若手はもちろん壮年部は少しでも衰えないよう、
(私含め)
アンチエイジングの精神で一緒に頑張りましょう〜❗