不可逆的な技術。。 | 群の拳術日記

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拳の道に終わりなし!!

【不可逆性】

空手や格闘技の突きや蹴り、投げ、関節などの技術は、稽古によって絶えずこれを磨き続けなければならない。

それはある程度習得した後も、更に高いレベルにするため、磨き続ける。

大山総裁も常々、

『極めるということは、有り得ないよ』

『空手の稽古は沸騰した湯のごとし。稽古を止めれば、元の水に戻ってしまうよ』

ということを仰っておりました。

なので、技術は生涯に渡って磨き続けるもの。

これは大前提である。

しかしながら、、

矛盾するようだが、

技術というものは、一旦身に付いたものは、二度元には戻らない、、

という、いわゆる不可逆的な技術であるべきだ。

これは何度も例に出しているが、

自転車に乗れるようになってから、しばらく乗らなくなり、何年か振りに乗ったとしても、自転車に乗れなくなっていることはない。

水泳もそう。

一度泳げるようになってしまえば、しばらくぶりに泳いだとしても、泳げる。

多少、勘が鈍ることはあっても、すぐに元に戻る。

これが不可逆性ということ。

本来武術もこうでなければ。。

主に突き蹴りの威力やスピード、身体の筋力など外功は、やらなければ落ちやすいが、

内部構造から成る内功は、不可逆性が高い。

私の場合もそうで、一旦身に付いた拳勁は、多少長い間やらなくても、ほぼ落ちることも無ければ、無くなることも無い。

何故なら、それは自転車に乗るようなものだから。。

好きだから長い間やらないことは無いけれども。。
照れ照れ照れ

だから逆に言えば、

内功をやらないと不安に成る、ということは、

まだまだ身に付いていない、とも言える。

それは厳しく言えば、まだ拳が弱い、ということ。

何にせよ、、 

技は生涯磨きつつも、身体の質を変え、ちょっとやそっとじゃ離れない不可逆的な技術も身に付けよう❗

ウインクウインクウインク