2024年2月17日黒茶帯研読本 「初段への誓い」について | (一社)極真会館 田畑 道場 KYOKUSHIN KARATE UNION TABATA DOJO

(一社)極真会館 田畑 道場 KYOKUSHIN KARATE UNION TABATA DOJO

1979年4月に18歳で極真会館創始者の大山倍逹総裁の内弟子に入寮し、以来40年間、カラテ一筋で歩むことができました。
カラテ修業40年を節目として、大山総裁に教えて頂いたこと、習ったこと、学んだことを皆様にお伝えしたいと思います。

2024年2月 ブラジルセミナーにて

 

 極真カラテは「千日(3年)を以て初心とし、万日(30年)の稽古を以て極とす」とあるように約3年から5~6年をかけて黒帯である初段を取得します。

 私、田畑は、内弟子時代に1年で初段、2年で二段、3年で三段を取得するように、大山総裁から毎日、叱咤激励されました。
 内弟子の一日の稽古時間は、6~8時間です。そして、二年目にして念願の黒帯を締めて本部道場で初稽古しました。稽古終了後に地下道場にて黒帯を締め成した時に「自分の黒帯は重い」と感激に咽んだことを思い出します。その経験があり「八段への誓い」というものを昇段審査受審の一年前に道場に貼り出し、一意専心の心で稽古、日常生活、指導、業務に打ち込んだのです。
 日本中でも、世界中でも「初段への誓い」に署名して誓願を立てる道場は皆無です。それは私が初段を締めた時のことから、帰依しています。
 よく世間では、茶帯から黒帯になったときに、帯の色が変わったぐらいにしか思っていない人もいるし、黒帯の力などなく、古く長く稽古しているから黒帯になることが当たり前という風潮も確かにあります。
 しかし、真摯に「初段への誓い」に自分で誓願を立て、署名し、これから黒帯を取得するために努力精進していくという意気込みが必要です。普段と何も変わらない状況で審査を受けても、何の意味もありません。黒帯を締めるために学校や会社、日常生活におけるまで、何もかにもをほしいままにせず、節制して、身を立てていくことで、型審査2回合格、本審査での昇段十人組手を達成することに真の価値があり、そこに自分本来の無二の自信、勇気、そして極真プライドが身につくのです。
 私の八段は今でも重いです。あの時、80人目にブラジルのラモス師範と組手をしたことを、彼もプライドのようにブラジルで話してくれました。価値ある黒帯になるように誓願を立てて、初段、二段、三段とそれに見合う努力精進をしていただきたいと強く念願します。