孝心義拳 | (一社)極真会館 田畑 道場 KYOKUSHIN KARATE UNION TABATA DOJO

(一社)極真会館 田畑 道場 KYOKUSHIN KARATE UNION TABATA DOJO

1979年4月に18歳で極真会館創始者の大山倍逹総裁の内弟子に入寮し、以来40年間、カラテ一筋で歩むことができました。
カラテ修業40年を節目として、大山総裁に教えて頂いたこと、習ったこと、学んだことを皆様にお伝えしたいと思います。

                     【2019年9月 南アフリカセミナーにて】

 40年前の池袋東京総本部の入門誓約書には、子供でも、大人でも入会する場合には、親の署名が必要です。
 
 これは、極真カラテは親孝行を大切にしているので、親が許可してくれない人には、入会を許しません。親が入会を反対しているような、信用のない人は入会できないのです。

 カラテの技術だけ習うということは、とても危険なことです。極真カラテの殺傷能力、相手に与えるダメージは計り知れません。心の成長、正しい精神、礼儀礼節、思いやりの心という武徳が身に備わらなくては、極真カラテを習う意味がありません。その根本にあるのが親孝行です。

 子は自分で命を創ることはできません。これは両親から命を授けていただきます。そして、親は見返りを求めない愛情を子供に注いで育ててくれます。病気になれば、自分の命に代えても治していただきたいと神仏に祈ります。学校に入学すれば、いじめられないだろうか、勉強はしっかりできるだろうか。友人が出来るだろうかと心配ばかりしています。この親の恩をわからないようでは、立派な人間になれません。親の恩を感じ、親に恩を返そうと思う心。親孝行ができなければ、人のためにも社会のために役に立つ人間になれないと。


 親孝行は礼節の始まりです。人を尊重し、礼儀を正し、身を律し、自分を尽くします。空手の道は武の道、武の道は人道、礼節の道になり、親孝行の道です。
 極真カラテを修業する者は、親孝行から離れてはいけないと常に大山総裁はおっしゃってます。