孤独のグルメ | 悲しみ

悲しみ

令和4年8月24日に出会って16年、結婚生活15年弱を共にした妻が55歳で永眠しました。妻に会いたい。

今日、晩ご飯は久しぶりに外食しました。


妻がいた頃は妻が身体障害者二級に認定されるほど手足が思うように動かせなくなった2017年ごろから毎日の晩ご飯は僕が仕事から帰ってから作るか、デパ地下でメインになるものを買ってきて食べていました。

その頃はどんなに早く帰っても家に着くのは7時過ぎでそこから作るとなると食べるのは8時近くになっていました。

だから平日に作るのはオイシックスの二人前の材料が揃っているのを使っていました。


そんな日々から定年後の第二の職場は家から近くにして6時前に家に着けるようになり、その分時間ができたのと梅田経由で帰らなくなり、デパ地下に行けなくなったので仕事帰りにスーパーに寄って毎日晩ご飯を作っていました。

妻は若い時に料理学校に3年程通っていましたので料理は上手でした。

だから僕も妻に不味い物は食べさせられないのでちゃんとした料理を作りました。

妻がいなくなってそんな生活が送れなくなり、晩ご飯を作る気力も無くなってしまいました。

うちは夫婦二人だけの暮らしでしたから朝、昼、晩、いつも一緒に食事をしていたのにそれができなくなり、晩ご飯に対する気持ちも萎んでしまい、一昨年秋に第三の職場に変わってからは宅配の冷凍おかずセットを買って食べていました。


去年の秋ぐらいからようやく前みたいに平日の夜でも自炊する気力が戻ってきました。

そんな生活の中、今日仕事中にふと昔、1990年代初め、大阪市内に住んでいた時によく行った町中華のお店に行ってみようと思いました。

あれからもう30年以上経ちました。


店から離れた地下鉄の駅でわざと降りて久しぶりに来た長い商店街を散策しながら、行くべき目的の店は決まってはいるものの、孤独のグルメの井之頭五郎のように店を見ながら歩くこと数十分、目的の店に着きました。

が、何ということか、今日、明日と臨時休業していました。


仕方なく今度来た時に行こうと目星をつけた店の中から揚げたての天ぷらを食べられる店に行くことにしました。

このお店、前に三宮とかミナミで見たことがあったのですが丁度お昼時間で待ってる人がいるぐらい混んでいました。

天ぷらの定食を食べましたが全部ひと揃い揚げてからお客さんに出すのではなく揚げる度に数人に出して、食べ終わったら次を出すという本当の天麩羅屋さんみたいな出し方をするので常に揚げたてが食べられるんですね。

やっぱり天ぷらは揚げたてアツアツが美味しいです。


ずっと一人営業所の営業所長でしたので外での一人飯は慣れています。

スーツを着たおじさんの孤独のグルメでした。