ペンネーム:京田辺のアラ古稀一休
天気の良さに誘われて、近くの通称一休寺の紅葉を見に出かけました。いつもは落ち着いた雰囲気で静かな境内を散策できるお寺ですが、今年は「そうだ京都、行こう」のJRキャンペーンのためか沢山の観光客が途切れることなく訪れていました。
京田辺市にある一休寺は、元は妙勝寺という鎌倉時代の臨済宗のお寺でありましたが、15世紀半ばの戦火のあとに一休禅師が再興し、師恩に酬いる意味で「酬恩庵」と命名されました。そして後半生の生涯をここで送り、81歳で大徳寺住職となった時もこの寺から通われたそうです。
方丈は、加賀三代目の前田利常公の寄進で重要文化財に指定されています。その周囲には庭園が広がり、北庭は蓬莱庭園、東庭は十六羅漢の庭、南庭は白砂の枯山水庭園となっていて、江戸初期に石川丈山や松花堂昭乗らによって作られたと言われているようです。
一休禅師は室町時代の後小松天皇の皇子であったため、その墓所の門扉に菊花の章がありました。
本堂の奥には一休禅師の晩年の像があり、参詣者を見守っておられるようでした。
そして、とんち話で有名な橋ですが、気になってやはり真ん中を通ってわたりました。
本堂手前のモミジは、緑、黄、赤色が交じり合ってひときわ美しく見えました。
庫裏につながる方丈前の枯山水庭園では、多くの人が写真撮影をしていました。
浴室南側の色とりどりのモミジの前では、撮影する人が並んで順番を待っていました。
ここは日の良く当たる場所のため、モミジが日光を浴びてとても綺麗でした。
普段は静かで地元の人が訪れる程度の一休寺も、今年は連日観光バスで多くの人々が押し寄せて、狭い境内が大変混み合っていました。多数のバスガイドさんが次から次へと団体客を引き連れて、また方丈では複数の観光ガイドさんがお寺の説明をされていました。
天気も良く、日の当たるモミジが日の光に映えてとても美しく見えました。
多くの人が訪れて一休さんも草葉の陰でさぞ喜んでおられることでしょう。