おすすめスポット:『京の名水スポット ~御香宮神社』
今回は、1級合格者で
京都産業大学 日本文化研究所 上席特別客員研究員として、
和菓子の研究を続けておられる佐藤佳代子さんからのご紹介です
夏の京菓子「若鮎」はやわらかく、
モチモチの求肥をカステラ生地で包んだもので、
菓子舗によりスッキリ系、オットリ系と鮎の表情もさまざまで楽しいです
ところで、鮎といえば、九州・松浦で鮎を釣って
新羅遠征の戦勝を占ったといわれるのは、神功皇后です。
その神功皇后を御祭神として祀る御香宮神社は、
酒づくりの町・伏見にふさわしい名水スポットでもあります
本殿横に涌く『御香水』は、
昭和60年に環境省の名水百選に選ばれました
境内の絵馬堂には、
病にかかった猿回しの猿が御香宮の霊水を飲んで回復し、
得意の芸を演じたという霊水伝説にちなむ
絵馬(正保三年・願主後藤庄兵衛)があります
また、室町時代の伏見宮貞成親王の日記『看聞御記』には、
風流の競演で御香宮の神官が桂女のコスプレをして、
鮎を親王に献じた話が載っています
全く興味が尽きない神社です
一度、御参拝ください
佐藤 佳代子
(京都市在住・京都検定1級合格者)