おはようございます。虚海と申します。お仕事1週目が終わりました。今週は配達も楽でしたし、それほど疲れてもいない…と言いたいところなのですが、今週のお休みは今日1日しかないのです。せめて今日くらいはしっかりお休みして、英気を養いたいところですね。
で、久々の「虚海の棋書レビュー」ですが、本日はこの2冊をまとめてご紹介いたします。コンセプトが同じ本なので、一緒にしても大丈夫でしょう(笑)。
はい、創元社から出ている将棋パワーアップシリーズの2冊、高橋道雄先生の「5手詰将棋」「5手詰将棋Ⅱ」です。初心者(私もだけど)の方にご案内しますと、詰将棋にはいろいろなシリーズがあるのですが、2大ブランドは浦野先生の「ハンドブックシリーズ」と高橋先生のシリーズになるんですね。
2つのシリーズの違い
この2つのシリーズの大きな違いは、高橋先生のシリーズは「囲いを崩しかかった状態から詰ませてください」というのが特徴になります。それに対して、ハンドブックシリーズは「それほど駒数も多くなく、きれいな詰め筋を身に付けやすい」ことが特徴になるのでしょうか。
そんなわけで、この本は囲いを崩した状態からスタートするので、駒数はハンドブックシリーズに比べて多いです。いかにも実戦でも出てきそうな形が多いので、実際の終盤戦のような臨場感がありますね。これは大きな長所となるでしょう。楽しいですしね。また、ベタベタ駒を打っていくだけみたいな一見筋の悪い問題もあります。実戦では美しい手筋よりもこういう詰ませ方も多いので、そういう意味でも実戦的なのかもしれません。
難易度は?
難易度的には、「5手詰ハンドブック」よりはかなり易しいと思います。というか、3手詰めから5手詰めにステップアップするに際して、「5手詰ハンドブック」はかなり難易度が高いというのが私の感想です。そこで挫折する人も多いんじゃないかなと(かつての私のように)。なので、5手詰め最初の1冊として大変オススメできる本になります。私みたいにここに定住する人もいるかもしれませんが、それはそれでいいと思いますしね(笑)。
この2冊の比較
で、「5手詰将棋」と「5手詰将棋Ⅱ」の比較なのですが、難易度的にはほぼ同じか少し(本当に気持ちだけ)Ⅱのほうが難しいかな。どっちからやっても、あるいはどちらかだけでもいいと思います。Ⅰをやってみて、もっと同じレベルの問題を解きたいと思ったらⅡを買うのでもいいかもしれませんね。
オススメの方は?
3手詰めから5手詰めへレベルアップしたばかりの人にはお勧め度S。詰将棋に過度の負担や精神的苦痛を強いられたくない方にもお勧め度Sです。詰将棋はこれだけで81初段になれますし、ウォーズ初段とも互角に戦うことができますよ(笑)。