見た目が若くても心が老いることがないようにしなければいけないなと思いました。 | ある名誉教授のつぶやき

ある名誉教授のつぶやき

大学を定年退職した側から見た大学生活など

見た目が若くても心が老いることがないようにしなければいけないなと思いました。

 

その通り。固まると老いるのです。次の言い方は面白いよねぇ。

 

人間は、水と岩とから成る。水によって人は若返り、岩によって人は老いる。

[1]

 

ただ、誤解してはならないのは、<よい老い方>もおそらくあるということです。

 

別の徴がある、弱さの徴でなく、力の徴が。なぜならば、もしも私がたびたび走れば、私はいわゆる「足を作る」ことになるからである。・・・〔中略〕・・・これが別種の印、くぼむのではなく、盛り上がった印である。これまた老いる所以ではあるが、これは大きくなるのである。豊かになるのである。

[2]

 

年齢のしるしも、それが積み重ねられた出来事のしるし、いわゆる経験の皺になるや、けっして美しくない。だが、老いが内部の強化をもたらした結果、生きている体が彫像となり、自若としたさまを示すなら、そのとき老人は美しいものであり得る。

[3]

 


[1]  アラン 『感情・情念・表徴』 p.11

[2]  アラン 『人間論』 pp.202-203

[3]  アラン 『プロポ 2』 p.182