私は第二言語習得のプロセスや母国語習得との違いについて学んでいるのですが、イタリア語を学ぶにあたって、英語を学ぶこととは違いますか?
難しいいと感じる点があれば教えていただきたいです。
→名詞に「性」があるいことが第一に大変な点かな。
ヨーロッパの多くの言語がそうだけどね。
イタリア語の発音は日本人にとっては結構楽です。
文法は英語に比べると少し面倒かもしれない。
母国語の習得は幼児の頃から何年もかけてなされるわけですし、文法を習うことをしません。
しかし第二言語習得は大抵ある程度の年齢になってから始まるので、その年齢に相応しい知的が学び方をするわけです。
それが文法構造の把握ですよね。
しかし、そのために、特に日本人はそうですが、言語を知的に学びすぎるわけです。
要するに頭で学ぼうとしてしまうわけ。
文法は大事ですが、幼児の学び方を少しは真似する必要があると思います。
馴染みの薄い外国語で話そうとする場合、まず自分の言おうとすることを知るのは、人が思うほど重要なことではない。自国語で先ず自分に対して言ったことを相手の国語に翻訳するというこの行き方、これは自然なものではない。これは明らかに、母親から教わる幼児の行き方ではない。幼児はまずものを言うのであり、言ったことを理解するには一生かかってよいのである。はじめに考えがあってこれを伝えるのではない。むしろ、自分にも不思議な自分自身の言葉づかいのうちに、自分の考えを見出すのである。
(アラン 『人間論』 原 亨吉訳 アラン著作集4 白水社 1980年 p.224)