ろぼっ子ビートン 2011/ 3/ 4 0:19 [ No.3523 / 3523 ] ★
1977年ごろ、「ろぼっ子ビートン」というアニメがありました。
これは等身大で意思を持つロボットのアニメで正夫という少年が相棒で「ドラえもん」におけるのび太に近く、ガキオヤジというオッサンがジャイアンのような敵役。
ところが正夫がテストの時、ビートンを利用してカンニングをしようとしました。こともあろうにビートンを発明した大人(わりと若いオジサン)の協力も得ており、正夫が消しゴム型のカメラで問題用紙をなぞり、ビートンの持つ小型テレビに表示されビートンがその場でそれを計算。ビートンが正解を正夫に送信するというもの。
それをガキオヤジが妨害電波か何かで邪魔するのですが、どう考えてもガキオヤジの方が正しいことをしています。
「ドラえもん」の道具の中で実現した物が数多くあり、携帯電話が「糸なし糸電話」の現実化であることを指摘したのは大山のぶ代さんでした。
しかし昨今の試験問題ネット投稿事件での携帯電話の使われ方は「コンピューターペンシル」に近いですね。
実はてんとう虫コミックス未収録の作品では「電子頭脳つき自動ボールペン」が出ており、その意味で「コンピューターペンシル」は2回使われたことになります。
今の携帯電話はドラえもんの秘密道具で言えば「糸なし糸電話」「トレーサーバッジ(電波で人の居場所を地図に表示)」「コンピューターペンシル」の機能を兼ねています。
「ドラえもん」の「進化退化放射線源」の話で、ドラえもんとのび太がラジオを進化させた結果、腕時計型の「腕ラジオ」になり、テレビ、トランシーバー、テープレコーダーつきとなっています。
つまりテレビとラジオと通信と録音の機能が腕時計のような機械に集約された結果で今のワンセグの携帯電話がこの機能をほぼ満たしています。
「ど根性ガエル」でヒロシが額の眼鏡か何かを使ってカンニングをした時、町田先生がそれを見抜いて教室でばらし、「ヒロシがこれだけ工夫してカンニングの装置を作った意味で、試験の科目でなく工作に合格点をやろう」と言っていました。もちろん試験の科目は工作ではなかったわけです。
今ならむしろ受験者に携帯やPCを使わせてネット検索でどれだけ早く回答できるかというテストをやった方が現代的なんじゃないですかね。
それからカンニングですがこれは全部暗記力による回答(解答)が前提となったテストで、メモや人の答案を観たりした場合は反則になるわけです。
逆に先生が出した問題についてノートを観たり、他の生徒の意見を聴いたりして答えるのは授業でよくあり、これがそのまま試験のスタイルになったら、人の回答を参考にしてもカンニングとは言われません。
大学ではノートまたは辞書を観ていいテストもありますし、電卓持ち込み可もあります。ところがそうなると人は易きに流れるもので、今度は講義でノートを取るのも面倒になり、特定の人にノートを取ってもらってあとはコピー。
だから大学では試験が近づくと学内の売店にあるコピー機に行列ができる結果となります。
しかもノートを見るテストなら質、量ともにそれを前提とした高度な問題になるでしょうね。
ルパン三世は大泥棒ですが彼は泥棒をしなくても生きていけるはずです。世界中を旅して変装の名人なので語学の天才ですし、体力は五輪代表なみ、科学知識も玄人並みです。車、バイクも運転できます。指から火炎放射、身体が防弾になっている化け物が現れた時、ルパンは化学式からその謎を突き止めました。
カンニングの天才はカンニングしなくても大学に入れるのでは?
あと「暴れん坊将軍」に出てくるお庭番もそうです。
吉宗の護衛をしている男女2名の忍者なんですが、男は植木屋、女は芸者になってどこの武家屋敷や商家でもすぐ臨時就職できます。
「暴れん坊将軍」のお庭番は何組かいて、何度か交代しており、殉職した忍者もいますが、お庭番を辞めても生活できたことはわかります(もちろんフィクションですが)。
ところで携帯電話で時間がわかるからって腕時計を持つのをやめた人が、携帯電話を家に忘れたり、外出先で電源が切れたりして時間がわからなくなるケースがあるようで、これはドラえもんの秘密道具に頼ろうとして失敗するのび太に似ていますね。
私は入浴以外は常に腕時計をつけています。携帯電話は電池の持ちが1週間程度で、腕時計の電池は数年持ちます。
「時計の代用」としては携帯電話は不便極まりない代物です。
試験会場で腕時計も持たない受験者もいるでしょうが、それで携帯電話を使えず時間がわからなくなった受験者などはまあ自業自得ですね。
テレビではペンが隠しカメラで、腕時計がメール受信機となっていることも紹介されたことがあり、こんな物を発明するのは「カンニングに使ってください」と言っているような物で、科学者の責任も問題になりますね。
ロボットが登場する漫画、アニメは「文明は人間自身がどう使うかで敵にも味方にもなる」というテーマを持っており、「鉄腕アトム」「鉄人28号」「マジンガーZ」の時代からそれは貫かれています。
今週土曜日、「新・のび太と鉄人兵団」公開(平成23年当時)です。
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