「はいからさんが通る」の主題歌や宣伝で「大正時代」が使えなくなって、「るろうに剣心」で「明治」が使えなくなり、「昭和偉人伝」「平成教育委員会」「元禄太平記」「元禄繚乱」「天保水滸伝」も言い換えないといけませんかね?
 
は「大正時代の話」であるが、これを「西暦1912年から1926年までの時代の話」と言い換えていいかどうか、検討が必要だ。
なお、作中の主な時代は大正7年(1918年)のシベリア出兵から大正12年(1923年)の関東大震災までだった。
 
紅緒が満州から帰国した時点で「大正九年」、終盤での関東大震災の場面では「大正十二年」という年号が表示された。西暦はついていなかった。これでいい。
 
11月14日に見た。朝9時24分から2時間。
 
紅緒が満州に渡り、馬賊の頭になっていた鬼島(伊集院忍の元部下)と会って、紅緒はウォッカをがぶ飲み。
ウォッカのラベルには「Россия ВОДКА」と書かれてあった。
もちろん「Russia VODKA」のロシア語表記である。
紅緒が満州から帰国し、冗談社での仕事を再開した時点で「大正九年九月」。
「UFO」「ハーフ(混血児の意味)」「冗談はよしこさん」は大正時代から使われていたのか?
短冊に書かれた「嫁ぎ相手が見つかりますように」「就職先が見つかりますように」の「ように」が現代かなづかい。
手書きの「うとでめお婚結(右から読む)」の「おめでとう」も本来は「おめでたう」だろう。
劇中に映ったカレンダーで7月1日が日曜。これは月曜日から始まる平年大正12年(1923年)。
ちなみに日曜日から始まる閏年でも7月1日が日曜だが、大正時代には存在しなかった。
大正時代の前後で日曜日から始まる閏年に当たる年は1888年(明治21年)と1928年(昭和3年)。
関東大震災の当日の場面で「大正十二年九月一日」という字幕が出ていたと思う。
スタッフにSlav Stavchevの名前。Slav Slavchevだったか?
 
大正時代(1912~1926)の満州は中華民国の一部。満州国は昭和7年(1932年)建国。
 
もう各地の映画館で上映期間が終了しているだろう。花村紅緒が伊集院忍と出会ったのは明治7年、今から100年前だ。
劇場版アニメーション『はいからさんが通る』
公式サイト
「 前編 ~紅緒、花の17歳~」冒頭映像 「後編 ~花の東京大ロマン~」
12:11 - 2018年11月16日          
 
「冒頭映像」によると慶応3年(西暦1867年)当時の場面から始まり、明治34年(西暦1901年)に花村紅緒が生まれた模様。これだと大正7年(1918年)の時点で数え年18歳、満17歳である。 は明治34年生まれで、明治40年(1907年)当時、数え年7歳。紅緒と同世代。
 
Россия Водка
Russia Vodka
 
「~が見つかりますように」などの「ように」は、「旧かなづかい」では「やうに」だったはずだ。例えば、「願いが叶いますように」は、「旧かなづかい」では「願ひが叶ひますやうに」になるだろう。 
「結婚おめでとう」は右から左に書く横書きでは「うとでめお婚結」になるが、これも「旧かなづかい」では「うたでめお婚結」(左から右に書くと「結婚おめでとう」)になるはずだ。
 
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参照
漢字論原点回帰4ウォッカ、Vodka(令和元年、大正108年8月3日)