相撲の野球賭博問題に関連して、テレビで40年前の「黒い霧」が話題になった。

 

これについては『巨人の星』の第3部、大LB2号の後期から3号が出る直前までで言及されている。
1970年の開幕直前、花形は記者団に「黒い霧」への怒りを語って、打撃練習用のタイヤをバットでたたき、タイヤをつるしていた縄が切れて池に落ちるほどだった(文庫第10巻118~119ページ、「刺客志願」)。

 

小川健太郎の背面投げは『巨人の星』でも1970年春の開幕戦の話(伴宙太と星飛雄馬の親友初対決)で描かれており、のちに楽天の真田一球も2005年に東京SSとの試合で小川健太郎投手の影武者として背面投げを使った(少年チャンピオン・コミックス『ドカベン・スーパースターズ編』第8巻75~76ページ)。
└→背面投げに関して追加

 

また、2号を花形に打たれた飛雄馬は映画館で京子と出会ったが、京子は飛雄馬に「どうせおまえだって八百長をやってんだろ!」と言って、飛雄馬に平手で殴られている(文庫第10巻283、287ページ、「ふりかかる火の粉」)。

 

また、京子がピンチのとき、飛雄馬が鬼怒川組事務所に電話、ここで出た京子が言った台詞によると、阪神の江夏は暴力団から腕時計を1個もらったことで、球界から追放されかかったらしい(文庫第11巻19、22ページ、「組長の野心」)。

 

また、飛雄馬によると藤田元司もちょっとした暴力団とのかかわりで、謹慎処分を受けたことがあるらしい(文庫第11巻22ページ)。

 

『巨人の星』の京子編は橘ルミ~日高美奈編と同様、野球漫画としては特殊な時期であり、特に飛雄馬は1970年の開幕直後の中日戦、阪神戦から夏の球宴まで登板の描写がない。
これで飛雄馬は1970年の前半戦、ほとんど試合をさぼっていたように見える。
梶原一騎はこの時期、そこまでして暴力団とスポーツ界の関係について読者に説明する必要があったのだろう。

 

「黒い霧」が問題になったときは、ちょうど、高倉健のヤクザ映画もヒットしていたようである。
『巨人の星』では竜巻グループの女の子が「ヤクザの世界はすべてカネ。義理や人情は高倉健の映画での話」とのコメントをしている。
そういう説明が必要だったのであろう。

 

しかも学園紛争などの映像を観るとあれはヤクザの暴力行為と大して変わりがない。

 

アニメ『巨人の星』では「ヤクザから金をもらって八百長試合」という報道。
暴力団対策法ができた当時、『暴れん坊将軍』でもヤクザに憧れるべきではないというテーマになっていて、ヤクザが吉宗を前に「将軍様に斬られりゃ男冥利だ」。しかし、大岡越前が来て、吉宗の真意を察したヤクザは、自分に憧れる若者を前にわざと無様(ぶざま)な演技。確かにヤクザへの批判があったが、ヤクザの内面の葛藤も描かれていた。
『巨人の星』でもヤクザの世界に入る京子の内面は純真だという描き方であった。

 

平成26年tw

/劇画王梶原一騎BOTさん (@kajiwara_bot) / Twitter/

「プロ野球選手の置かれている地位は純真な少年ファンにとっては青春の偶像なのだ!英雄なのだ!このもったいないほどのありがたい光栄を我々は命に代えても死守せねばならん!端金に目が眩み八百長試合をやるごとき裏切り者は…たたっ殺してやりたいっ」【花形満『巨人の星』】 /#kajiwara/

/午前2:15 · 2014年1月16日/

 

オズマが帰国し、伴宙太が巨人から中日にトレードされた1970年のシーズン開幕直前、阪神の花形満が「黒い霧」に激怒し、伴宙太に「親友なればこそ星飛雄馬を倒せ」と助言した。

/午前2:42 · 2014年1月16日/

 

「巨人の星」では、1969年前半戦でオズマが大リーグボール1号を打倒し、翌70年の前半戦で花形が同2号を打った。この時期、観客の野次で「黒い霧」「八百長」がしばしば出てきた。

/午前2:45 · 2014年1月16日/

 

「巨人の星」では、大リーグボール2号が花形に打倒され、新宿の不良少女・京子が出て来ると、星飛雄馬とヤクザの闘いの話が延々と続いた。これは「黒い霧」「八百長」「スポーツと暴力団の関係」といった当時の時代背景を知らないと、なかなか理解できない。

/午前2:48 · 2014年1月16日/

 

/2014年11月19日(水)/

#巨人の星」の原作で、かつて飛雄馬の育った長屋が取り壊された時、京子の妹分だった竜巻グループの面々が飛雄馬に京子のピンチを告げ、「ヤクザの世界は全てカネ。義理だの人情だのは高倉健の映画の世界」という趣旨の台詞を言っていた。

/午後0:55 · 2014年11月19日/

 

@kyojitsurekishi 「巨人の星」の連載期間の後期、「黒い霧」「八百長」がスポーツ界で大問題だったようだ。そこを理解しないと、連載終了の後に作品を単行本で見た世代にとって、「京子編」の意味はなかなか理解できない。

八百長問題 - 虚実ヒストリー~ものがたりの歴史II(Yahoo!Blog版)~ - Yahoo!ブログ

/八百長問題 | 虚実歴史のブログ (ameblo.jp)/
posted at 13:00:03/

 

@asumu99 1969~70年は「学園紛争」と「プロ野球の八百長」が問題となっていたようです。「巨人の星」では「黒い霧」ということばが繰り返され、竜巻グループの姐さんたちが「ヤクザの世界は全てカネ、義理だの人情だのは高倉健の映画の中の話」と言ってました。#網走番外地

posted at 14:42:56/

/午後2:42 · 2014年11月19日/

 

#巨人の星」終了後、1971年に高倉健主演の「日本侠客伝」が終わり、1972年に「昭和残侠伝」と「網走番外地」が終了。1973年になると菅原文太や松方弘樹らが主演の「仁義なき戦い」が公開され、ヤクザ映画は実録ものに移行した。

/午前2:05 · 2014年11月29日/

 

日本のヤクザ映画が高倉健主演の任侠路線から菅原文太や松方弘樹らが主演のリアル路線に移った頃(またはその直前)に、中村敦夫主演の時代劇「木枯し紋次郎」が放送された。任侠映画はチョンマゲがないだけで実質「時代劇」だった。それが「先祖返り」したわけだ。

/午前2:25 · 2014年11月29日/

 

平成28年tw

1969年前半戦、中日のオズマが巨人の星飛雄馬の大リーグボール1号を打倒した後、飛雄馬が辞退したオールスターで近鉄のエース鈴木(鈴木啓示か)から阪神の花形がヒットで出塁、代打左門(大洋)が送りバント。

/鈴木啓示氏、八百長誘い断っていた |  (teacup.com)/

/午前10:51 · 2016年1月13日/

 

@kyojitsurekishi 「巨人の星」で星飛雄馬が大リーグボール左1号、2号、3号を投げていた時、プロ野球界は「黒い霧」「八百長」の問題が批判されていたようだ。
/18:07 - 2016年3月13日/
1:07 - 2016年3月13日:Twitterで表示された日時

 

令和3年tw

Ameba ブログ 

「巨人の星 黒い霧」

/【巨人の星 黒い霧】のブログ記事検索結果|Ameba検索/

/【巨人の星 黒い霧】のAmeba(アメーバブログ)検索結果 | Ameba検索/

/巨人の星(再放送)[第151~152回]|対決、その前夜&対決!!星対伴 | テレビドラマに夢中! (ameblo.jp)/

/午前0:59 · 2021年11月13日/

 

/巨人の星(再放送)[第151~152回]|対決、その前夜&対決!!星対伴 | テレビドラマに夢中! (ameblo.jp)/

/午前1:55 · 2021年11月13日/

 

/tweet(1)/TWEET(2)/

 

前後一覧
2010年6/16前後/

 

関連語句
平成20年BLOG
 
 
 
 
 
平成23年BLOG
2011年02月04日(金)